hue and cry

soso 3rd『Tinfoil on the Windows』のフランス盤がリリース

2007年にリリースされたsosoの3rdアルバム『Tinfoil on the Windows』。リリースから3年近くが経とうとしていますが、今回、フランスのkutu folk recordsからライセンス・リリースされました。このブログではおなじみのDelano Orchestraをリリースした、ミシン縫いの紙ジャケがすてきな好レーベルです。レーベルオーナーはhueコンピにも参加してくれたPastry Case。

内容はhue盤やカナダ盤と変わりませんが、アートワークが一新されています。もちろんsoso自身がデザインを手がけており、後だしな分、彼にとってもより満足のいく出来なのでしょう。デザイナーsosoの本領発揮といったタイポグラフィー中心のポップなデザインは秀逸。またブックレットには1998年の絵画作品が使われています。

ひさしぶりに聴いてみたけど、改めてすばらしいアルバムだな、と。畏れを感じるほど暗いですけど。そして、美しい。クレジットの最後に書いてあるsosoの次の言葉がいろいろなことを示唆しているよう。

「Thank you & sorry.」

ほんと彼らしい。2007年の東京公演に来てくれたかたは覚えているでしょうか?ライヴのはじまりのMCのとき、紙をとりだして彼が言ったことばを。「This is the list of all i know…GOMEN(これがおれの知ってるすべてのことばのリストなんだ・・・ごめん)」。ライヴのはじめにいきなり謝るアーティストは後にも先にも彼だけです(笑)

ラストトラック「for a girl on a faraway hill」のリリックの一節「(you were) remembering the physical capacity to say “i love you”」ということばの意味を、3年ほど経ったいまもずっと考えています。詩人としてのsosoにとって最高傑作と言えるこの作品のリリックはやはりとても暗くてかなしい。「Those days are over」と歌ったまま、彼はまだ戻ってきません。いつかこのつづきが聴きたいものです。

ところで、このフランス盤ほしいひとっているんですかね。もしいそうなら何枚か入荷しようと思います。

Tags:

コメントする