Liricoニュー・リリース:Imaginary Future『Fire Escape』
先日お伝えしましたが、11/16にアメリカ人シンガーソングライター、イマジナリー・フューチャーことジェシー・エプスタインのデビュー・アルバム『Fire Escape』をリリースいたします。
*詳細はこちらをご覧ください:http://www.inpartmaint.com/site/10924/
日系のシンガーソングライター、キナ・グラニスの公私にわたるパートナーで、本作はキナのワールドツアーに参加した2年間に書いたものだとか。彼女はつい先日ビルボード東京と大阪で来日公演を行っており、もちろんジェシーも帯同しました。
キナがすばらしいシンガーソングライターであることは世間の評価が証明していますが、ジェシーもまた才能あふれるシンガーソングライターであるのにも関わらず、日本はもちろんアメリカでも無名であることは信じがたいです。
キナ・グラニスの「My Dear」のミュージック・ヴィデオは、ふたりの結婚式の模様を編集したとてもすてきな内容でしたが、こんなにもしあわせそうな男が、こんなにも切ない歌を歌えることには驚いてしまいます。
ジェシーのパーソナリティについてぼくはまだ詳しくは知りませんが、しあわせに満ちあふれるひとには魔法のようなメロディーは書けない、というのがぼくの持論でした。タマス・ウェルズしかり、ラディカル・フェイスしかり、スコット・マシューしかり、彼らはみな重いものを背負っていて、なにかの犠牲と引換に、あの美しい歌を歌っているのだと思っています。
でも、イマジナリー・フューチャーを聴いていると、そんな持論は揺らぎつつあります。
「April」はぼくが最初に聴いたイマジナリー・フューチャーの曲で、このミュージック・ヴィデオを観たあとすぐにぼくは彼にリリースのオファーを送りました。ソルト・ケースとペッパー・ケースの視点で描かれる愛と別れ。ここ数年でもっとも心揺り動かされるヴィデオと言ってもいいのではないでしょうか。ちなみに「エイプリル」というのは女の子の名前です。
一方こちらの「Nothing Alone」のミュージック・ヴィデオはコメディ・タッチ。相棒のチェンソーを捨ててしまったシリアルキラーが後悔の日々を送るという内容。「April」と同じ監督が撮ったものとは思えないくらい、観ていてにやにやさせられます。
お聴きのとおり、いずれもキナ・グラニスがバッキング・ヴォーカルを務めていますが、アルバムの全14曲(ボーナストラック3曲含む)のうち、12曲で彼女は歌っています。
キナのようにイマジナリー・フューチャーの音楽が大衆に受け入れられることは想像できませんが、それでもできるだけたくさんのひとに彼の繊細な歌を聴いてもらいたいです。「嫁の七光り」とか言われないためにも!(だれも言ってない)
Liricoウェブショップ、あるいは一部店舗でお買い上げのかたには特典として、アルバムリリース以前にリリースしていた6曲入り『Imaginary EP』のダウンロードカードがついてきます。一部、アルバムと収録曲がかぶっていますが、EPヴァージョンもまたすばらしい内容です(ぼくはEPヴァージョンのほうがすきかも)!
Tags: Imaginary Future
This entry was posted on 2014年 10月 29日 at 13:45 and is filed under Imaginary Future. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. You can leave a response, or trackback from your own site.