<< BACK  
FEATURE


JOSH MARTINEZ INTERVIEW

●日本に来るのは初めてですよね?日本のイメージは?

東京についてのことしか知らない。僕が知っているのは、アジアの大都市で移り変わりがとても速くて、人がいっぱい、多分物価がとても高いということ。でも、僕はアジアの歴史を勉強したことがあるから、日本の歴史についてかなり知っているよ。興味深いよね。本当に日本を旅したいと思っているし、自分がいま知っていることに頼りすぎないようにして、むしろ新しい土地について学びたいと思っているよ。僕が買った小さなガイドブックを読めば、一般的にどんなことを期待すべきか思いつくけど、僕は日本に行って、できるだけいろんなことを学んだり、楽しんだりしたいと思っているよ。


● 好きな食べ物は?

僕はヴァンクーヴァーの、ほとんどアジア系の場所の近くに住んでいるんだ。だから近場のスポットは、ヴェトナム、コリアン、中華、和食、フィリピンのどれかだよ。僕は何でも食べるけど、特にヴェトナム料理と日本料理が好き。近所には「Toshiユs」っていう寿司レストランがあって、週末はいつもそこに行くよ。


● あなたたちはいつ出会ったのですか?初めて会った時、SleepやMakerのことをどう思いましたか?

Sleepとは5年前にテキサスで行われたカンファレンスで出会った。その時ステージ上での彼のパフォーマンスを観て、彼が群衆の心をつかんで、注意を引きつけていることがよく分かったよ。僕はすぐに僕らが一緒にツアーをするんだろうなって思った。そして、一緒にライヴをすればするほど、僕らは実際にひとつのグループとして、うまくやっていかないといけないと思ったんだ。The Chicharonesはそんな結果として結成され、音楽は僕らの強い友情の結果だよ。初めて彼に会った時、女の子だと思ったんだ。なぜなら彼はスタイリングに最低一時間はかかりそうな、ウェーブがかったロングヘアーをしていたからね。
Makerとは5年前にシカゴの伝説のDJ Kevin Beachamのラジオ番組で出会った。その時彼はThem Badd Applesのためにビートを作っていて、僕はAnticonやAtomosphereとツアー中だったんだ。Makerは僕のお気に入りのビートメイカーで、僕らがシカゴにいるときはいつもJumbo Buffetで仲良くをご飯を食べた。彼のママのRamonaや彼の兄弟のCarlosもいままで会ったなかで最高の人たちだよ。


● あなたは世界中をツアーして廻っていますね。あなたたちにとってツアーとはどんな意味を持ちますか?

どこかに招かれてライヴするときはいつも、僕にとって特別なんだ。でも僕は日本に行けるのを3年間も待っていたから、それがついに実現するなんて信じられないよ。日本で何かを作り上げるってことに本当にワクワクしている。それを足場にしてまた戻ってこれるしね。これを初めとして、これから何度も日本に来れればいいと思っているよ。


●あなたにとってライヴはどれぐらい重要ですか?

僕にとって昔からもっとも重要なことだよ。ライヴショウは自分の音楽をオーディエンスに届ける最良で最も誠実な方法だというふうに感じている。もしそのライヴを気に入ってくれれば、みんなその音楽を家に持って帰ってくれるし、もしその音楽がよければ、その時は本当のファンを得たと言える。人は音楽がまずライヴで機能するということを知りたくて、家のスピーカーでどういうふうに聞こえるかってことが知りたい。それから、すべてが一体となるんだ。僕は少しずつ年を取っていくし、ツアーばかりはつらいけど、ツアー中はだからそれが良い理由になる。


● あなたにとってヒップホップとは?

ヒップホップはとても大げさな言葉だね。ロックンロールみたいに。いまはいろんな違った種類のヒップホップがあるから、それが本当は何を意味するかよく分からないな。唯一分かるのは、ヒップホップが、社会が欲することに従わない、ビートに乗せて人が話す音楽を聴く人々の文化だということだね。僕にとってのヒップホップとは、考え方であり生き方なんだ。威張った態度で歩くことであり、一人でいる時や、クルーといる時に感じる気持ちであり、「自分たち対奴ら」の気持ちであり、さっぱり理解できないとても奇妙な世界で生き残るためのサウンドトラックなんだ。


● あなたのゴールは何ですか?あなたは自分の音楽で何を成し遂げたいと思っていますか?

僕は世界を旅して音楽を作ることで生計を立てることができるように、人々に影響を与え、多分有名になりたいと以前は考えていた。だけど、いまはただリスナーに影響を与えたい。僕にはそのチャンスがあり、僕の音楽が誰かに効果を及ぼすから、人が関心を持つ音楽を作るんだ。僕はタイムレスな音楽を作りたいと思う。聴いた人がどんな仕事をしていても、何歳であっても、そんなの関係なく、いまから10年でも100年でも苦闘や、楽しみや、ユーモアにかかわれるように。それが僕のゴールだよ。効き目があろうと、あるいはリスナー次第ではないとしても。


● 今後の計画について教えてください。

いま2枚のアルバムを作っている。'Traditional Songwriting with Choruses'というタイトルの新しいソロ・アルバムは2006年の秋ぐらいのリリースになると思う。僕のロックバンドThe Pissed Off Wildの'We're a Truck, You're a Pedestrian!'というEPは2006年の春にリリースされるよ。両アルバムとも僕がいままでに作ったなかでベスト・アルバムになると思うし、また他の大変違った理由から、その2枚についてとても興奮している。The Pissed Off Wildのほうは、素晴らしいラップは入っているけど、基本的にロック・アルバムだから、ヒップホップ以外のファンからの注目を集めるだろうと思う。あと僕らは前2作のマジックに到達するような、Chicharonesのアルバムをもう一枚を作ろうと考えている。でもそれはとても作るのが怖いことだよ。なぜならあの2枚はどちらも作るのに苦労したアルバムだからね。僕とSleepは本当に自分たちのソングライティングを発展させてきた。それは、どれほどベストソングを作りたいと思ったとしても、それだけで曲を書くのが難しいというレベルに達するぐらい。バーはもう高くセットされていて、僕らはこれに時間を費やす必要がある。


● ありがとうございました。日本のファンにメッセージをお願いします。

僕らは初めて日本に行けることに本当に興奮しているよ。日本限定のTシャツや、昔のレアアイテムを持ってきたから、僕らを援助して、君の弟や前の彼女にいくつか買って上げてよ。僕らのライヴを見に来てね。僕らは踊ったり、ラップをしたり、ジョークを言ったりして、君の心に永遠に入り込むよ。じゃあ、またね。

<< BACK

©2005-2006 hue. All rights reserved.