渡邊琢磨
“ブランク”
ワタナベ・タクマ
『ブランク』
¥2,300 + 税
IPM-8077
2017年9月17日リリース
レーベル :Inpartmaint Inc.
*特殊サイズ紙ジャケット仕様(約14cm x 約19cm)
*CD盤のみエクストラトラック1曲収録
映画「美しい星」(吉田大八監督)、「ローリング」(冨永昌敬監督)など、近年、話題作の音楽を数多く手掛ける天才音楽家・渡邊琢磨が、俳優・染谷将太監督の短編映画3作品のためのサウンドトラックを解体・再構築して作り上げた、奇想天外な”アンビエント・アルバム”。
本作『ブランク』は、渡邊琢磨が手掛けた、俳優・染谷将太監督による短編映画3作品『シミラーバットディファレント』(2013年)、『清澄』(2015年)、『ブランク』(2017年8月公開予定)のためのサウンドトラックを解体・再構築し、アーティストアルバムとして作り上げられた作品。
「染谷将太監督の映画に音をつけてみると、どれもこれも持続音が主体の緩慢な曲になったため、音楽単体で聴くと映画のエモーションとは全く無関係に思えた。それが切っ掛けで、これらの音素材を、アンビエント・ミュージック(環境音楽)として再構築して、まったりお酒を飲むときのBGMにしようという着想を得た。」(渡邊琢磨)
以降、3本の染谷将太監督作品の音楽に携わる過程で、サウンドトラックの解体→再構築、という作業を繰り返す。その結果、とてもユニークで奇想天外なアンビエント・ミュージックが展開される本作が誕生した。前作『Ansiktet』の延長線上にある、ピアノとストリングスによる幽玄でクラシカルなオーケストレーションを基調に、ジャズ、民族音楽、フィールドレコーディング、ダンスミュージックまでを飲み込んだ、渡邊にしか作り出せない調和と混沌が複雑に入り交じった、イマジネイティブな音の世界が広がる。
マスタリングはオーストラリアを代表するサウンドアーティストLawrence English(ローレンス・イングリッシュ)が担当し、渡邊の音楽の世界観により一層の深みを与えている。アルバムのジャケットは渡邊琢磨と染谷将太が被写体となり、不条理な世界観を彷彿させる撮り下ろし写真が用いられている。(撮影:三田村 亮)
Track list :
1.Car
2.Walk
3.Outward
4.Similar But Different
5.Kiyosumi
6.Blank
7.Painting
8.Installation
9.Showdown
10.Evolution
11.Mantra (*Extra Track)
渡邊琢磨
ワタナベ・タクマ
1975年仙台市出身。高校卒業後米国へ留学、作曲を学ぶ。帰国後、COMBOPIANO名義で活動を開始。その後、NYに渡り鬼才プロデューサー、キップ・ハンラハンとの共同制作でアルバムを次々とリリースし、イギリスの音楽専門誌「WIRE」をはじめとする様々なメディアで高い評価を受ける。以降、国内外のアーティストと多岐に渡り音楽制作等行う。2004年、内田也哉子、鈴木正人(Little Creatures)とsigh boatを結成。2007年、デヴィッド・シルヴィアンのワールドツアー18カ国30公演にピアニストとして参加。2008年、内橋和久(gt)、千住宗臣(ds)とCOMBOPIANOをバンドとして再編。2014年、本人名義としては6年ぶりとなるアルバム『Ansiktet』をリリース。ソロやバンド活動以外にも国内外の映画音楽、劇伴などを多数手掛けており、近年では冨永昌敬監督映画『ローリング』(2015年)、熊切和嘉監督他によるテレビドラマ/映画『ディアスポリス−異邦警察-』(2016年)、吉田大八監督映画『美しい星』(2017年)、俳優・染谷将太監督の短編映画『ブランク』(2017年)を担当。(写真:三田村亮)
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