Mika Vainio + Ryoji Ikeda + Alva Noto
“Live 2002”
ミカ・ヴァイニオ + リョウジ・イケダ + アルヴァ・ノト
『ライブ2002』
¥2,800 + 税
AMIP-0122
国内流通盤CD
2018年1月28日リリース
レーベル : NOTON
Alva Noto、池田亮司、ミカ・ヴァイニオ。
世界の電子音響~エクスペリメンタル・シーンに多大な影響を及ぼす巨星3人による2002年のコラボレーション・ライブが初音源化!
ドイツ電子音響レーベルRaster-Noton再編成後、Alva Noto主宰レーベルとなる【NOTON】がついに再始動。
再始動第1弾となる本作は、2002年9月23日にイギリス・ニューキャッスルのバルティック・センター・フォー・コンテンポラリー・アーツで行われた、アルヴァ・ノト、池田亮司、そして故ミカ・ヴァイニオの3人による素晴らしいパフォーマンスをキャプチャーしたライブレコーディング作品。ドイツ、日本、フィンランドの電子音響~エクスペリメンタル・シーンを代表する3人が共演した最初で最後のコンサートとなったこの録音は、2017年4月に53歳の若さで惜しくも他界したPan Sonicのメンバーでもあるヴァイニオへの追悼盤としてリリースされる。
「ミカは友人やコラボレーターとしてだけではなく、アーティストとしても私の作品にとってのインスピレーションでした。このリリースは我々の作品への彼の貢献を称えるものです。」とアルヴァ・ノトことカールステン・ニコライは語る。
電気や静電気、機械のハムを彷彿させるエレクトリックでインダストリアルな音の要素は、芸術的で繊細なテクニックを持った熟練の匠たちの手によりエレガントに支配され、深みのある超低音ベース、高圧で無機質なアンビエンス、なめらかで空間性のあるサウンドデザイン、機械のように反復を繰り返すリズムへと構築され、3人の個性と特徴が驚くほどに素晴らしいバランスで融合されたミニマルかつパワフルなパフォーマンスが展開される。45分に渡るパフォーマンスの幕を閉じる圧倒的なインダストリアル・ノイズの壁は聴くものに高揚感と強烈な余韻を与えるだろう。
Track list :
1. MOVEMENT 1
2. MOVEMENT 2
3. MOVEMENT 3
4. MOVEMENT 4
5. MOVEMENT 5
6. MOVEMENT 6
7. MOVEMENT 7
8. MOVEMENT 8
9. MOVEMENT 9
10. MOVEMENT 10
11. MOVEMENT 11
Mika Vainio + Ryoji Ikeda + Alva Noto
ミカ・ヴァイニオ + リョウジ・イケダ + アルヴァ・ノト
Mika Vainio
フィンランド生まれ。本名名義の他、ØやPhilusなど様々な別名義でのソロプロジェクトでEditions Mego、Touch、Wavetrap、Sähköなど様々なレーベルからリリースを行う。80年代初頭にフィンランドの初期インダストリアル・ノイズシーンで電子楽器やドラムを演奏しはじめ、昨今のソロ作品はアナログの暖かさやエレクトロニックで耳障りなほどノイジーなサウンドで知られているが、アブストラクトなドローンであろうと、ミニマルなアヴァン・テクノであろうと、常にユニークでフィジカルなサウンドを生み出している。また、Ilpo VäisänenとのデュオPan Sonicとして活動。Pan Sonicは自作・改造した電子楽器を用いた全て生演奏によるレコーディングで知られ、世界中の著名な美術館やギャラリーでパフォーマンスやサウンド・イスタレーションを行う。中でもロンドンのイーストエンドで行った警察が暴動者を鎮圧する時に使う装置に似た、5000ワットのサウンドシステムを積んだ装甲車でのギグは伝説となっている。ソロやPan Sonic以外にも、SuicideのAlan VegaとIlpo VäisänenとのユニットWWW、John Duncun、灰野敬二、Cristian Vogel、Fennesz、Sunn O)))、 Merzbow、Bruce Gilbertなど、多数のアーティストとのコラボレーションを行う。2017年4月13日に53歳の若さで永眠。Holly Heldon、Animal Collective、NHK yx Koyxen、Nicholas Jaarなど世界中の世代を超えたアーティストたちから、彼の類稀なる才能へ賛辞が贈られた。
www.mikavainio.com
Ryoji Ikeda
1966年岐阜生まれ、パリ、京都を拠点に活動。 日本を代表する電子音楽作曲家/アーティストとして、音そのものの持つ本質的な特性とその視覚化を、数学的精度と徹底した美学で追及している。視覚メディアとサウンドメディアの領域を横断して活動する数少ないアーティストとして、その活動は世界中から注目されている。音楽活動に加え、「datamatics」シリーズ(2006-)、「test pattern」プロジェクト(2008-)、「spectra」シリーズ(2001-)、カールステン・ニコライとのコラボレーション・プロジェクト「cyclo.」(2000-)、「superposition」(2012-)、「supersymmetry」
(2014-)、「micro | macro」(2015-)など、音/イメージ/物質/物理的現象/数学的概念を素材に、見る者/聞く者の存在を包みこむ様なライブとインスタレーションを展開する。これまで、世界中の美術館や劇場、芸術祭などで作品を発表している。2016年には、スイスのパーカッション集団「Eklekto」と共に電子音源や映像を用いないアコースティック楽器の曲を作曲した新たな音楽プロジェクト「music for percussion」を手がけ、2017年にCDをリリース予定。2001年アルス・エレクトロニカのデジタル音楽部門にてゴールデン・ニカ賞を受賞。2014年にはアルス・エレクトロニカがCERN(欧州原子核研究機構)と共同創設したCollide @ CERN Award受賞。
www.ryojiikeda.com
Alva Noto
本名カールステン・ニコライ。1965年、旧東ドイツのカールマルクスシュタット生まれ。ベルリンを拠点にワールドワイドな活動を行うサウンド/ビジュアル・アーティスト。音楽、アート、科学をハイブリッドした作品で、エレクトロニック・ミュージックからメディア・アートまで多彩な領域を横断する独自のポジションを確立し、国際的に非常に高い評価を得ている。彼のサウンド・アーティストとしての名義がアルヴァ・ノトである。ソロ活動の他、Pan Sonic、池田亮司との「cyclo.」、ブリクサ・バーゲルトなど注目すべきアーティストたちとのコラボレーションを行い、その中でも、坂本龍一とのコラボレーション3部作『Vrioon』『Insen』『Revep』により、ここ日本でも一躍その名を広めた。2016年には映画『レヴェナント:蘇りし者』(アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督)の音楽を坂本龍一、ブライス・デスナーと共同作曲し、グラミー賞やゴールデン・グローブ賞などにノミネートされた。また、1996年に自主レーベル<Noton>をByetone主宰の<Rastermusic>と合併し<Raster-Noton>として共に運営してきたが、2017年に再解体し、Alva Noto関連の作品をリリースする<Noton>を再始動。
www.alvanoto.com