Alva Noto
“Xerrox Vol.4”
アルヴァ・ノト
『ゼロックス Vol.4』
¥2,180+税
AMIP-0215
2020年6月26日リリース
国内流通盤CD
レーベル : NOTON
現代エレクトロニック・ミュージックの先導者、Alva Notoの”デジタル複製”をテーマにした《ゼロックス・シリーズ》第4弾となる、『Xerrox Vol.4』が遂に完成!
坂本龍一とのコラボレーションで知られるドイツ人天才サウンドアーティスト、アルヴァ・ノトことカールステン・ニコライの《ゼロックス・シリーズ》最新作『Xerox Vol.4』が前作『Xerrox Vol.3』から約5年ぶりにリリースされる。全5部作となる予定の本シリーズは、コピー(複製)というプロセスをベースに無限の複製によるデータ操作で作曲を行うプロジェクト。「他のコピーからコピーを作成するという手順には固有の間違いが生じるため、複製元である日常のサウンドはオリジナルと関連づけることができなくなるほどに大きく変化し、その結果、全く新しい音が作り出され、オリジナルのコピーがオリジナルそのものとなる。」 本シリーズでのアルヴァ・ノトは、その正確で緻密なサウンドデザインから離れて、よりハーモニー重視の作曲テクニックを用いた5部作を制作し続けている。
外部素材からのサンプリングやレコーディングの断片が出発点となっていたこれまでのXerrox作品とは異なり、Vol.4では、統一感のあるシネマティックなサウンドスケープ、暖かみのあるコード、 爪弾かれるデジタル・アンビエンス、液状化したエレクトロニクス、ドローン、そしてストリングスの洪水に支えられたノイズを融合させて、有機的な暖かさと静かな曲線の間の緊張感、遠くに聞こえる轟音や電子の滝の中に広がるトーンを生み出している。
アルヴァ・ノトの作品は純度の高いサウンドデザインを主としているが、《ゼロックス・シリーズ》はより親密なジェスチャーやエモーショナルな感性を包含している。「Transit Extrasolar Territories and Inner worlds(太陽系外の領域と内なる世界の通過)」というサブタイトルがつけられた本作では、心温まるエレジーから幻覚を呼び起こすSF的な投影まで、これまでのアルヴァ・ノトの音楽作品のコンセプチャリズムや秩序性とは一線を画したサウンドが展開されている。
Track List :
1. Xerrox Kirlian
2. Xerrox Neige
3. Xerrox Yoyage
4. Xerrox Plongée
5. Xerrox Cosmos
6. Xerrox Île
7. Xerrox Argo
8. Xerrox Calypsoid 1
9. Xerrox Canaux
10. Xerrox Utopia
11. Xerrox Sans Retour
12. Xerrox Calypsoid 2
13. Xerrox Apesanteur
14. Xerrox Néant
Carlsten Nicolai (Alva Noto)
カールステン・ニコライ (アルヴァ・ノト)
1965年、旧東ドイツのカールマルクスシュタット生まれ。ベルリンを拠点にワールドワイドな活動を行うサウンド/ビジュアル・アーティスト。音楽、アート、科学をハイブリッドした作品で、エレクトロニック・ミュージックからメディア・アートまで多彩な領域を横断する独自のポジションを確立し、国際的に非常に高い評価を得ている。彼のサウンド・アーティストとしての名義がアルヴァ・ノトである。ソロ活動の他、ミカ・ヴァイニオ、池田亮司、ブリクサ・バーゲルト(アインシュツルテンデ・ノイバウテン)、ビョーク、イギー・ポップなど注目すべき様々なアーティストたちとのコラボレーションを行い、その中でも坂本龍一とのコラボレーションにより、ここ日本でも一躍その名を広めた。2016年には映画『レヴェナント:蘇りし者』(アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督)の音楽を坂本龍一、ブライス・デスナーと共同作曲し、グラミー賞やゴールデン・グローブ賞などにノミネート。また美術の分野においては2015年8月より西武渋谷店エントランスに『chroma actor』が展示されている。2017年3月には市原湖畔美術館にて大規模な個展『Parallax』が開催された。2018年Alva Noto関連の作品をリリースするレーベル<NOTON>を再始動。