「情動と精妙の響き。」
京都在住の電子音楽家、糸魚健一が掲げるサウンドデザインフィロソフィー、PsysEx(サイセクス)。

PはPolyrhythm(ポリリズム)=世界各国の民族音楽にもみられる拍の一致しないリズムが同時に演奏されることによる独特のリズム感。 sysEx(システム・エクスクルーシブ・メッセージ)=80年代初頭発案されたメーカーを超えた共通の通信プロトコルMIDIにおいてシステムセッ ティングをコントロールする為のパラメータ。PsysExとは感性や直感からの身体入力と、コンピュータから得るランダムを自然現象と解釈し、融 合させることで偶然性を重んじたインプロヴァイズされたポリリズムを生むことを意味している。 感覚や情緒に重きを置き精妙な技術で描き出した作品、それが「Apex」である。思想・技術を優先して表現してきたが、今作品では進化から深 化へ洗練された深みを合わせもつ「情動と精妙の響」を3年ぶり6thアルバム作品としてアンベールされる。独創的なサウンドデザインへの探 求はディテールからシルエットまでに及び、電子音楽が魅力としてもつユニークとスリリングをミニマルでバランスの取れた音分布が効果的に 印象づけ、結果として艶をさらに輝かせるラグジュアリーで新感覚オーサムなサウンドへと昇華させている。