独自の世界で人々を魅了するブラジルの吟遊詩人、ピエール・アデルニの2年振りの新作アルバムは、楽曲、アレンジともに上質かつ洗練されたワールド・ポップとしての普遍性を獲得した素晴らしい1枚!ピエール独特の詩世界にも磨きがかかり、全ての面において、彼のキャリアで最重要作品といえる充実度。ゲスト・ヴォーカルにサラ・タヴァレス、ダニエル・ジョビンら。

言葉遊びを織り交ぜた、ロマンティックかつウィット溢れる愛の詩を綴り、上質なコットンのような歌声で大切な人にささやきかけるように唄う、ブラジル屈指のシンガー・ソングライター、ピエール・アデルニ。2年振り、4作目のアルバムはリオから離れポルトガルを拠点に制作され、現地の重要ミュージシャンたちとの親密な交流からもたらされた。本人も「これまでもっとも大切な作品」と表現するように、全ての面においてキャリア最重要作品と言える素晴らしい作品となった。

ブラジルのサンバ、ショーロからポルトガルのファドまでさまざまな要素を取り入れた楽曲のどれもが、ワールド・ミュージックとしても、ポップスとしても非常に洗練された完成度の高い内容。叙情溢れるメロディーに、乾いた質感のアコースティック・ギター、ピアノ、パーカッションが絶妙に融合。アルバム邦題『君は僕を愛してる、海が僕を求めてる』そのままに、穏やかな海を思わせる優しいグルーヴが心地よく響きます。

 

Tracks
01. ジャルヂン・ヂ・インヴェルノ / 冬の庭
02. ネブリーナ(ミウーダ・デ・サブローザ) / 霧(サブローザの女の子)
03. ニャー・モルニーニャ / モルナの娘
04. コラサォン・マンテイガ / とろけるハート
05. ウン・ルガール・プラ・フィカール / 自分の場所
06. エウ・プレシーゾ・メンチール・キ・チ・アモ / 君を愛していると嘘をつかなければならない
07. プラ・チンジール・オ・セウ・ヴェスチード / 君のドレスを染めるために
08. ショーロ・ヂ・コルタール・セボーラ / 玉葱を刻む時の涙
09. ヴォウ・フォトグラファール・ヴォセ / 君の写真を撮ろう
10. ソー・プラ・フィカール・ド・ラード・デラ / 彼女のそばにいるためだけに
11. コラサォン・ア・メイオ / 半分の心
12. パラ・エラ / あのひとに
13. パラ・クアンド・オ・ソル・ヴォルタール / 太陽が戻ってきたら
14. ミーニャ・プライア・エ・ダニエーラ / 僕の居場所はダニエラ