Kim Janssen
“Cousins”
キム・ヤンセン
『カズンズ』
¥2,222+税
LIIP-1527
2017年4月9日リリース
国内盤CD
レーベル:Lirico
アジアで育った異色の美声オランダ人シンガー・ソングライター、キム・ヤンセン。
グルーヴィーなオーケストラル・ポップへ鮮やかに変化した新作で日本デビュー!
オランダに生まれ、幼少期から10代のなかばまでをタイ、カンボジア、ネパールで過ごしたシンガー・ソングライター、キム・ヤンセン。スフィアン・スティーヴンスに影響を受け、長年フォーク・ミュージックとクラシック・ミュージックを組み合わせた静謐な音楽を作りつづけ、また、オランダのアコースティック・ポップ・バンド、ザ・ブラック・アトランティックの主要メンバーとしても活躍してきました。
11歳から15歳までのあいだネパールのカトマンズの英国寄宿学校で過ごした生活とその記憶にインスパイアされたコンセプト・アルバム『Ancient Crime』(2012)と、その続編であるEP『The Lonely Mountains』(2013)につづく、待望の3rdアルバム『Cousins』。敬虔なカトリックでもある彼の音楽はときに宗教音楽のようにも鳴り響く神聖な印象すら与える静かで美しいものでしたが、この5年ぶりのニュー・アルバムはこれまでのサウンドから一転したビタースイートなポップ・アルバムとなっています。
アコースティック・ギターからエレクトリック・ギターへ。全面的なシンセサイザーの導入。前作で印象的だったストリングスにさらにホーン・セクションまで加えた大編成による質の高いプロダクション。そして、持ち前の美しいファルセットに、ビル・キャラハン風バリトン・ヴォイスを交えた歌唱法へのマイナーチェンジ。フランスのポップ・バンド、フェニックスにインスパイアされたという本作におけるシンセ・サウンドは、彼が幼いころに過ごしたバンコクの夜のネオンライトをイメージしたものだといいます。前作では10代の記憶を架空の美しい物語に込めましたが、本作ではそれよりもさらに幼いころの記憶を振り返る、スピリチュアルな内省の旅のようなとてもパーソナルな作品でもあります。
スフィアン・スティーヴンスやカニエ・ウェストなどの作品やライヴに参加するシンガー・ソングライター/ヴィオラ奏者マーラ・ハンセンがヴォーカルで参加。またムームやシガー・ロスの作品やライヴに参加するアイスランド人トランペッター、エイリクル・オッリ・オーラフソンがホーン・アレンジで参加しています。
キム・ヤンセンの現在を提示するステートメントのようでもある名曲「Dynasty」の突き抜けたポップ感。「Take Shelter」のベル・アンド・セバスチャンのような高揚感。エリオット・スミスからマーク・コズレック(サン・キル・ムーン)までをおもわせる憂いのある歌は、新機軸を打ち出した本作によってより多くのファンを獲得していくことでしょう。国内盤のみのボーナストラックとして、前作『Ancient Crime』に収録された名曲「Tors」を新たなアレンジで再録音したニュー・ヴァージョンを収録。
Track listing:
1. Dynasty
2. Take Shelter
3. Host
4. Night-Heron
5. Gouldians
6. Actor
7. Bottle Rockets
8. Cousin
9. Rama VI
10. Tors (Bonus track)
Kim Janssen
キム・ヤンセン
キム・ヤンセンはオランダ生まれアジア育ちのシンガー・ソングライター。幼少期のほとんどをタイのバンコクとカンボジアのプノンペンで過ごし、10代前半をネパールのカトマンズで過ごした。エリオット・スミスからマーク・コズレック(サン・キル・ムーン)までをおもわせる憂いのある歌声を最大の武器として、瞑想的なアコースティック・フォークからよりきらびやかなオーケストラル・ポップまでを奏でる。オランダ人シンガー・ソングライター、ヘールト・ファン・デル・ヴェルデによるプロジェクト、ザ・ブラック・アトランティックに参加しながら、18歳のときにアメリカでレコーディングした1stアルバム『The Truth Is, I Am Always Responsible』を2009年にリリース。11歳から15歳までのあいだカトマンズの英国寄宿学校で過ごした生活と記憶にインスパイアされた2ndアルバム『Ancient Crime』(2012)と、その続編であるEP『The Lonely Mountains』(2013)は欧米のメディアで高い評価を得た。
official site: https://www.kimjanssen.net/