心洗うファルセット・ヴォイスと静謐のピアノが、互いを求め合い、抱き合うような繊細の美の極み

繊細で静謐な美を表現するフランスのピアニスト/作曲家ジュリアン・マルシャルと、美しいファルセット・ヴォイスで人々を魅了するイギリス人シンガー・ソングライター、ロウスイマーことエド・タレットによるプロジェクト、リソム。ロマンティシズムと繊細さが際立つ2018年の1stアルバム『Lissom』はビリー・アイリッシュがフェイバリットに挙げ、ネットフリックスやアマゾンなどのドラマ・シリーズで楽曲が使用され、ストリーミング・プラットフォームでも成功を収めました。そんな彼らが再びタッグを組み、4年ぶりとなる2ndアルバムをリリース。
 
前作同様、フランスとイギリスのそれぞれのホームスタジオでリモートで作業を行い、お互いの作品を交換しながら作り上げていきました。ファルセット・ヴォイスのシンガーと静謐でミニマルなピアノが、互いを求め合い、抱き合うような感覚を与えてくれます。
 
離ればなれになる不安、それに伴う孤独、生まれ変わっても元の人生に戻ることができるという明るい信念が込められた本作。前作よりもクリアで風通しがよく、よりシンプルで、より感動的な作品に仕上がっています。ジュリアン・マルシャルのピアノははっきりとした道を開き、ボン・イヴェールのような寛大さやスフィアン・スティーヴンスのような宗教性を感じさせるエド・タレットの歌声は、感情とメランコリーの愛撫によって、頂点に達します。
 
本作は前作よりも質感が豊かになり、ピアノだけでなく、弦楽器や金管楽器を中心に構成され、より深みを与えています。息を呑むようなコンポジションと、タレットの声の卓越した個性は洗練性を越え、まさに心に作用する作品となっています。
 
 

Track listing:
1. Big Sleep
2. Tides
3. Provinces
4. Repertoire
5. One And The Same
6. Trouble
7. Lowry
8. Your Name
9. Shade
10. Daylight
11. Mauling
12. Suns