Alva Noto
“HYbr:ID Ⅲ”
アルヴァ・ノト
『ハイブリッド・スリー』
2024年7月12日リリース
◆AMIP-0364 国内流通盤CD ¥3,190(税込)
◆N-064-2 輸入2LP ¥6,430(税込)
レーベル : NOTON
現代エレクトロニック・ミュージックの先導者であるドイツ人サウンドアーティスト、アルヴァ・ノトの多彩な作曲技法を探求す新シリーズ『HYbr:ID』第3弾!能楽からインスピレーションを受けた、美しく響きあう音色と彫刻のような質感が美しい瞑想的なサウンドスケープ。
Alva Noto(アルヴァ・ノト)ことカールステン・ニコライによる、幾何学、ディストピア、科学的参照を音楽に融合させる多才な作曲技法の探求シリーズ”HYbr:ID”の第3弾。
『HYbr:ID Ⅲ』には、日本の学校体育や軍隊などで指導される一糸乱れぬ行進や方向転換などの「集団行動」からインスパイアされた、振付家リチャード・シーガルと彼のダンス・カンパニー”Ballet of Difference”によるコンテンポラリー・ダンス作品『BALLET OF (DIS)OBEDIENCE』のためにAlva Notoが作曲した楽曲が収録されている。
日本の伝統芸能である能楽からインスピレーションを受け、音楽的なルールの拒否を取り扱ったという本作。前2作で確立された軌跡を引き継ぎ、リズムとノン・ビートの両方を織り交ぜながら、瞑想的で美しく共鳴し合う音色によるサウンドスケープを作り上げている。
「HYbr:IDシリーズのアルバムは個々の楽曲としてだけでなく、ひとつの作品として認識されるものであり、これらのアルバムを正しい曲順で聴いて、全体として体験する可能性を特に重要視している。また、これらのアルバムはバレエ作品のために作曲されただけではなく、純粋な音楽作品としてそれぞれのアルバムが機能しており、彫刻的な質感を生み出すような方法でエレクトロニック・サウンドと構造を作り上げることに強く焦点を当てた、私にとっての新しい特質を示している。」(カールステン・ニコライ)
CD パッケージはAlva Noto の諸作品でお馴染みの、縦18cm x 横12.5cmの特殊サイズ紙ジャケ仕様。さらに、収録曲それぞれの音と音響記号に基づいたグラフィック図形譜を付属。再発盤のCDパッケージは縦18cm x 横12.5cmの特殊サイズ紙ジャケ仕様。
Track list :
1. HYbr:ID Noh Talk
2. HYbr:ID Sync Dark
3. HYbr:ID Noh Human
4. HYbr:ID Sync Inter
5. HYbr:ID Collective Open
6. HYbr:ID Obsessive Behaviour Day
7. HYbr:ID Obsessive Behaviour Night
8. HYbr:ID Para Contamination
9. HYbr:ID Script Solitude
10. HYbr:ID Script Sacre Drone
11. HYbr:ID Script Broken Conversation
12. HYbr:ID Rehuman
13. HYbr:ID Épilogue
Carsten Nicolai(Alva Noto)
カールステン・ニコライ(アルヴァ・ノト)
1965年、旧東ドイツのカールマルクスシュタット生まれ。ベルリンを拠点にワールドワイドな活動を行うサウンド/ビジュアル・アーティスト。音楽、アート、科学をハイブリッドした作品で、エレクトロニック・ミュージックからメディア・アートまで多彩な領域を横断する独自のポジションを確立し、国際的に非常に高い評価を得ている。彼のサウンド・アーティストとしての名義がアルヴァ・ノトである。ソロ活動の他、ミカ・ヴァイニオ、池田亮司、ブリクサ・バーゲルト(アインシュツルテンデ・ノイバウテン)、ビョーク、イギー・ポップなど注目すべき様々なアーティストたちとのコラボレーションを行い、その中でも坂本龍一とのコラボレーションにより、ここ日本でも一躍その名を広めた。2016年には映画『レヴェナント:蘇りし者』(アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督)の音楽を坂本龍一、ブライス・デスナーと共同作曲し、グラミー賞やゴールデン・グローブ賞などにノミネート。また美術の分野においては2015年8月より西武渋谷店エントランスに『chroma actor』が展示されている。2017年3月には市原湖畔美術館にて大規模な個展『Parallax』が開催された。現在はドレスデン美術大学でデジタル&タイムベースト・メディア専攻の教授を務めている。
Photo by Andrey Bold