まるでヴィクトリア朝時代にタイムスリップしたベイルート、ライヴ会場は夜の見世物小屋のテント!?そんな不可思議なタイムレス・サーカス・ポップ!

100年前のしらない街からなぜか届いたポストカードのような歌を作りつづけるイギリスの田舎町の謎のポップ・デュオ、ミソフォン。スウェーデンのKning Disk、フランスのAnother Recordからの諸作によって知るひとぞ知る存在だった彼らの公式には5作目となる最新作『Another Lost Night』が、世界中のサッドソングを集めるレーベルLiricoから全世界リリース!
コンビ結成からこれまで何千もの曲をふたりで宅録してきたという彼らが何年にもかけて書きため、そして録りためた楽曲のコレクションがついに収まるべき場所を見つけたと言える本作は、結果的にこれまででもっとも静かで美しい作品となりました。

作家でもあるM.A Welshが書く文学性の高いリリックと、ゴーストのような儚い歌。そして、クラシック音楽を専門的に学び、楽器も自作するというマルチ・インストゥルメンタリスト兼楽器職人S.Herbertが操る、ヴァイオリン、オカリナ、ピアノ、クラヴィコード、ウクレレ、ハルモニウムなど、約30種類の楽器によって奏でられる魔法のメロディーとハーモニー。古い映画のサウンドトラックのような質感は「キッチン・シンク・フォーク」と自称するように、ホームレコーディングの神髄を知りつくした彼らだからこそ作れる独特の空気感です(キッチン・シンクは言うまでもなく、“何か”が生まれ、消えていく場所)。

まるでムーンドッグと初期アメリカン・フォークとジプシー・ミュージックをつなぎ合わせたかのような、あるいはベイルートが150年前のヴィクトリア朝時代にタイムスリップしたような、そんなノスタルジックで幻想的な異形のサーカス・ポップ。それは「失われ、忘れ去られたもの」の表現に固執する、決して変わることのないふたりによるタイムレス・ミュージックです。

フランス人シンガー・ソングライターAlone with King Kongがトロンボーンで、アメリカ人シンガー・ソングライターAubben Reneeとイギリス人シンガー・ソングライターClaire Pughがヴォーカルで参加しています。イールズ「Dirty Girls」とダニエル・ジョンストン「Held the Hand」のカヴァーを含む13曲を収録。

★ウェブ購入特典:ミソフォン幻のアルバム『Laughing at the Moon』のCD-Rをウェブショップでご購入の方におつけいたします!!

Track listing:
01. Blue Bird
02. I Don’t Like What I See
03. Dirty Girl
04. Another Lost Night
05. Love Is a Blue Bottle Fly (It Violates A Room And Makes Children Cry)
06. Held the Hand
07. Let Us Go Then You And I
08. Dawning of An Old Era
09. The Sincerest Form of Flattery
10. After It Got Dark
11. The Sun Burns Our Skin
12. North Cumbrian Ukulele Song
13. To Lucy, Not Knowing Why