hue and cry

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J-A-P-A-N: A Fake Four, Inc. Japan Relief Benefit EP / Fake Four 東日本大震災救援EP

震災が起こってから、さまざまなアーティストが日本のためにチャリティー・コンピを作って、セールスを義援金にあててくれています。その迅速な行動力はすごいと思いますし、日本への思いやりはほんとうにありがたく思います。

きょうご紹介するのはCeschiのレーベルFake Four Inc.が企画したチャリティー・コンピ。Circle into Squaresでデジタル販売され、その全収益はRelief Internationalを通じて、被災者への支援及び被災地の復興のために使われるそうです。

これから寄付をお考えのかたがいれば、こちらもチェックしてみてください。

参加アーティスト(順不同)
Myka9
Sole
Radical Face
Jared Paul
Awol One
Moka Only
Factor
Ceschi
Kaigen
Leif Kolt
Gregory Pepper
Greencarpetedstairs
Enver Hampton

1. J-A-P-A-N
Vocals by Myka9 and Moka Only
Produced by Factor

2. The Great Deluge
Vocals by sole, Leif Kolt, Jared Paul, Kaigen and Greencarpetedstairs
Produced by Leif Kolt

3. No Easy Way to Grow
Vocals by Ceschi & Awol One
Produced by Factor
Additional vocals by Kaigen
Bass by Enver Hampton
Piano by Gregory Pepper

4. Fukushima Tokyo Electric Russian Roulette
adaptation of Hiroshima Nagasaki Russian Roulette by Jim Page
Vocals by sole
Produced by Radical Face

J-A-P-A-N: A Fake Four, Inc. Japan Relief Benefit EP by Fake Four, Inc.


“The Great Deluge”

Circle into Square : J-A-P-A-N: A Fake Four, Inc. Japan Relief Benefit EPをダウンロード

Factor & Gregory Pepper = Common Grackle 1stアルバム!

5月にリリースしたアルバム『Lawson Graham』ですばらしいコラボ曲を聴かせてくれたプロデューサーFactorとシンガー・ソングライターGregory Pepper。そのふたりのカナディアンがかねてより進めてきたプロジェクト=Common Grackleのデビュー・アルバム『The Great Depression』が完成。8/10にCeschiのFake Four Inc.よりリリースされます。

『Lawson Graham』収録の件の「Missed the Train」は2010年屈指の名曲だと個人的にとらえていますが、本作もあのインディー・ポップ路線かと思いきや、Kool KeithやCeschiをフィーチャーするなど、インディー・ヒップホップの要素もみられます。

ヴォーカルとメロディーをGregory Pepperが主に担当し、ビートをFactorが担当。作業はインターネット上のファイル交換で行われたようです。これまでの作品において、自身のポップセンスを随所にほのめかしていたFactorですが、本作は彼がはじめて手がけた非ヒップホップ作品といえるでしょう。インディー・ロックとインディー・ヒップホップの境界線はここではかすかにしか見えません。ポップ職人Gregory Pepperもまた初めて他者とコラボレーションしたアルバムであり、Factorののびしろをうまく引き出した点において、とても有意義な作品になりました。


Common Grackle – Official Promo (Missed the Train)

Common Grackle myspace : http://www.myspace.com/wearecommongrackle

Factor ニュー・アルバム追記/ニュー・ヴィデオ「Lawson Graham」

ちょうどこちらエントリーを書いた直後に、Factorからニュー・アルバム『Lawson Graham』の音源が届いてようやく聴くことができましたが、これまでの数あるソロ・アルバムのなかでもベストの出来なんじゃないでしょうか。

「Lawson Graham」とはFactorのおじいさんの名前で、本作は彼に捧げられたものです。カバーに映っている青年がそのひと。他人の言葉にゆだねざるをえないプロデューサーにとってはむずかしいコンセプトだとは思いますが、参加したアーティストやラッパーはFactorが思いを込めたビートからそれを感じ取って、完璧な仕事をしていると言っていいでしょう。

持ち前のメロディックなサンプルに、西海岸アンダーグラウンドの連中との付き合いで獲得したヘヴィーネスとサイケデリアが抜群のバランスで同居したビートによる風景描写。そして、すばらしい語り手の力を借りて、語られる美しいストーリー。

まず驚かされたのが、“カナダのトクマルシューゴ”(とぼくが勝手に呼ぶ)Gregory Pepperをフィーチャーした2曲目の「Missed The Train」。両者のコラボレーションのことは前々から聴いていましたが、まさかこんな形で結実するとは・・・。Gregory Pepperはソロ・アルバアムではいろいろな楽器を操ったインディーポップでしたが、ヴォーカリストとしての彼はほんとうにやさしさに満ちた歌を聴かせてくれています。チェロが美しい後半の展開はため息つかせます。Factorのメロウ・トラックのなかではNoltoとの「Carly」に並ぶ名曲。

トラックリストを眺めたときにもっとも気になった名前がRadical Faceでしたが、彼とSoleをフィーチャーした「Living in a Vacuum」はそんな期待を裏切っていません。そして、「Home Again」以来となるNomad & Factorの新曲「Oh Oh Andy」も間違いのない名曲。「Home Again」ほどではないにしても、ふたりの相性のよさを感じさせます。力の入っていないNomadの歌のすこやかさ。Nomadの歌声はぼくにとっていつだってマジックです(Nomadニュースを唐突に挿入すると、いま新作を作ってるみたい!)。

名曲ぞろいの本作のなかでも最高なのが、Josh Martinezをフィーチャーした「PopStravaganza」。じぶんのアルバムでは時々空回りしてしまうけど、客演では最高の軽さを発揮してうまくいくJosh Martinezの法則がここでも発動して最高の出来。好きすぎてうまく説明できませんが、ぼくが思わず頭によぎったのはFactorへの感謝でした。

先日、彼が帰国したあとにぼくが彼にメールしたのは、「ぼくらのやっている仕事はお金だけは生まないけど、感情とか、信頼とか、熱情とか、お金以外のすべてを生み出すんだ」ということでした。こういう音楽を作れるならだいじょうぶ。誰も彼を捨てることはないでしょう。


Factor – Lawson Graham

そして、こちらがタイトル・トラックのヴィデオ。監督はJosh MartinezのヴィデオでおなじみのStuey Kubrick。Factor本人のほか、彼の愛犬のPirateも出演しています。このタイトル・トラックはアルバムの最後を飾っていますが、まるでロード・ムーヴィーのようなアルバムのなかでもエンドロールような位置づけのインスト曲で、アルバムは余韻を残したままおわります。

このアルバムが多くのひとにとってのクラシックになればいいなと思います。

Factor myspace : http://www.myspace.com/factorg

Factor ニュー・アルバム『Lawson Graham』

Ceschi、Sole、Awol Oneとのジャパン・ツアーを終え、帰国したFactor。会ったのは実に4年ぶりでしたが、あいかわらず元気いっぱいでした。見た目は大人になったのにね。ふたりして「あれから4年も経ったなんてすげぇ」と言い合いましたよ。

そのFactorがニュー・アルバム『Lawson Graham』をFake Four Inc.から5/18にリリース予定。5/18って来週かよ(笑)送る送ると言って送ってくれないので、実はぼくもまだ聴いていませんけど(苦笑)Ceschiにしろ、Factorにしろ、アルバムが出てから6月くらいにツアーすればよかったのにねぇ・・・。

少し前にリリースされた『13 stories (a prelude)』はタイトルのとおり、ただの序章ということで、本作こそが『Chandelier』につづくアルバムという位置づけのようです。

さて、トラックリストは以下のとおりです。

1. Bengough Station
2. Missed The Train (feat. Gregory Pepper)
3. Ain’t Nothin’ Gonna Change (feat. Barfly, Heresy Mae)
4. Every Morning (feat. Cars & Trains)
5. Living In A Vacuum (feat. Radical Face , Sole)
6. Blown Away
7. Oh Oh Andy (feat. Nomad)
8. More Than Love (feat. Kirby Dominant)
9. Mental Illness (feat. 2Mex)
10. PopStravaganza (feat. Josh Martinez)
11. They Don’t Know (feat. Pigeon John)
12. That’s How I Feel About It (feat. Myka 9)
13.  Stoned As You
14.  The Fall Of Captain E.O.  (feat. Ceschi)
15.  Went Away (feat. Moka Only)
16.  Not What They Seem
17.  Battle Scars (feat. Def3)
18.  Lawson Graham

FactorとRadical Faceなんてまたすばらしいケミストリーが生まれそうな組み合わせですね。まあ、soleもいるみたいだけど・・・。そして、Nomad & Factorによるゴールデン・コンビふたたび!

ほんとに来週リリースされるのか、さだかではありませんが、本当にたのしみです。

myspaceでmyka9との曲を試聴できます。

Factor myspace : http://www.myspace.com/factorg

Fake Four, Inc.: A Record Label Sampler Vol. 2

今月末にCeschi、Sole、Awol One & Factorというメンツでジャパン・ツアーを敢行するFake Four Inc.。新しいレーベルサンプラーがcircle into sqaureのウェブサイトでフリーダウンロードできます(要メアド登録)。

新曲もいくつか収録されていますが、なかでも注目は6月にリリース予定のCeschiのニュー・アルバム『The One Man Band Broke Up』より先行収録されている「No New York」。astronautalisをフィーチャーした渋すぎる1曲です。アルバムはいったいどんな内容になるんでしょうね?

そして、CeschiとBlue Sky, Black DeathのふたりによるユニットDeadpan Darling。以前からmyspaceで公開されていた「Dance Song」が「(We Dont Care If You) Dance Song」として収録されています。これがまたスウィートなダンス・トラックですてきなんです。

Deadpan Darlingと言えば、hueの2007年のコンピ『once a hue, always a hue』に収録した「sorry」が名曲すぎますが、あのときからもうすぐ出る出ると言われていたアルバムが今年こそようやくリリースされるのか!?

ダウンロードはこちらから!

ツアーもお忘れなく!

Circle Into Square : Fake Four, Inc.: A Record Label Sampler Vol. 2
Fake Four Japan Tourの詳細はこちら

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