hue and cry

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Marathon of Dope 1stコンピレーション!

Zucchini Driveのトムが中心となって運営するレーベルMarathon of Dopeの1stコンピレーションがリリースされました。全13曲収録でオール・エクスクルーシヴ。下記のリンクでフリーダウンロードできます。

Marathon of Dope – Compilation Vol. 1 (MOD011)

Track list:

01. Elissa P – Way to get Clean
02. Birdapres – Busy Signal
03. Pip Skid & Zucchini Drive – Chain Combo
04. Passage – Money Clip
05. Madame Psychosis – Defect
06. The Gumshoe Strut & Yy – Pandemic Fever
07. Nomad – Hajani
08. Speed Dial 7, Mike Ladd & Marcus Graap – The Plague
09. John Smith & Murdock – Eleven Eleven
10. KaeoFLUX – Nic Fit
11. Mike Ladd – Black Playmobil
12. We gots the Moneys – Inconvenient
13. Nuccini! & Bleubird – I love Small Things too

個人的に注目はやはりなんといってもアルバム製作中というNomadの新曲「Hajani」!前作『Cats and Babies』でのギター弾き語りスタイルから一歩踏み出した感のあるメロディー。このひとの存在感はやはりなんとも言いがたいですね。2ndが1stほどの評判を得られなかったことですこし思い悩んでもいたようですが、Nomadという才能はなにをやったとしてもオリジナル。ぼくは期待しています。

そしてBleubirdをフィーチャーしたNuccini!の名曲「I love Small Things too」がついに音源化!もう3年も前になる2007年の来日公演のときにNuccini!が演奏したインスト曲「Domnei des amantes」にBleubirdがラップをのせたものなのですが、これがもう震えるほどの名曲なんです。ぼくは彼から何年も前にもらったこの曲のMP3をひとりじめにしたり、ひそかにDJでかけたりもしました。傑作デビュー・アルバム『Matters of Love and Death』の次に出るアルバムはぜひhueからリリースしたいと思ってたら、もらったデモがエクスペリメンタル・ドローンで困ったというネタもいまは昔。それでもぼくはいまだに彼のプロデューサーとしての才能を信頼しています。とにかく、フリーですのでこの名曲はチェックしてもらいたいです。

Speed Dial 7デビュー・アルバム『Short Rich Apocalypse』リリース!

Zucchini Drive / Cavemen SpeakのTom De Geeterのソロ・プロジェクトSpeed Dial 7のデビュー・アルバム『Short Rich Apocalypse』が先週リリースされました!!

Marathon of Dopeからデジタル、ベルギーのVlas Vegas Recordsからヴァイナルでリリース。CDのリリースはございません。ヴァイナル・ヴァージョンはいくつかp*dis online shopで取り扱う予定です。デジタルはiTunesでも買えますよ。

iTunes : Speed Dial 7『Short Rich Apocalypse』

Marathon of Dopeのウェブサイトでは全曲試聴もできます。トムのヒップホップ面での影響が主に反映されたダークなビートが詰まったかっこいい作品になっています。初期Cavemen Speakっぽい曲も多数!

関連記事:Speed Dial 7 ft. Mike Ladd & M Sayyid
関連記事:Zucchini DriveのTomのソロ=Speed Dial 7!

Factor & Gregory Pepper = Common Grackle 1stアルバム!

5月にリリースしたアルバム『Lawson Graham』ですばらしいコラボ曲を聴かせてくれたプロデューサーFactorとシンガー・ソングライターGregory Pepper。そのふたりのカナディアンがかねてより進めてきたプロジェクト=Common Grackleのデビュー・アルバム『The Great Depression』が完成。8/10にCeschiのFake Four Inc.よりリリースされます。

『Lawson Graham』収録の件の「Missed the Train」は2010年屈指の名曲だと個人的にとらえていますが、本作もあのインディー・ポップ路線かと思いきや、Kool KeithやCeschiをフィーチャーするなど、インディー・ヒップホップの要素もみられます。

ヴォーカルとメロディーをGregory Pepperが主に担当し、ビートをFactorが担当。作業はインターネット上のファイル交換で行われたようです。これまでの作品において、自身のポップセンスを随所にほのめかしていたFactorですが、本作は彼がはじめて手がけた非ヒップホップ作品といえるでしょう。インディー・ロックとインディー・ヒップホップの境界線はここではかすかにしか見えません。ポップ職人Gregory Pepperもまた初めて他者とコラボレーションしたアルバムであり、Factorののびしろをうまく引き出した点において、とても有意義な作品になりました。


Common Grackle – Official Promo (Missed the Train)

Common Grackle myspace : http://www.myspace.com/wearecommongrackle

Speed Dial 7 ft. Mike Ladd & M Sayyid

先日こちらでご紹介したZucchini Drive / Cavemen Speakのトムのソロ・プロジェクトSpeed Dial 7の続報です。

デビュー・アルバム『Short Rich Apocalypse』は、Marathon of Dope(デジタル)とVlas Vegas Records(ヴァイナル)から10/12にリリースされるとのこと。アルバムにはNomad、Elissa P、Passage、K-the-i???、Bleubird、MarcusGraapなどが参加。現時点で聴かせてもらったなかではPassage参加のトラックがすごくいいです。

Mike Ladd (Infesticons)とM Sayyid (Anti-Pop Consortium)をフィーチャーしたアルバム収録曲「Sattelites」の先行試聴がはじまっています。

PVも届きました。

あのGunpornのPVをちょっと思い起こさせるヴィデオになってます。この曲で単純にアルバムの方向性を判断できないぐらい、いろいろな要素がミックスされたアルバムになりますが、シングルとして持ってきたこのトラックのパワフルさ、トムのヴォーカリゼーションの変化を感じながら、アルバムの到着を待っていてもらいたいと思います。

soso 3rd『Tinfoil on the Windows』のフランス盤がリリース

2007年にリリースされたsosoの3rdアルバム『Tinfoil on the Windows』。リリースから3年近くが経とうとしていますが、今回、フランスのkutu folk recordsからライセンス・リリースされました。このブログではおなじみのDelano Orchestraをリリースした、ミシン縫いの紙ジャケがすてきな好レーベルです。レーベルオーナーはhueコンピにも参加してくれたPastry Case。

内容はhue盤やカナダ盤と変わりませんが、アートワークが一新されています。もちろんsoso自身がデザインを手がけており、後だしな分、彼にとってもより満足のいく出来なのでしょう。デザイナーsosoの本領発揮といったタイポグラフィー中心のポップなデザインは秀逸。またブックレットには1998年の絵画作品が使われています。

ひさしぶりに聴いてみたけど、改めてすばらしいアルバムだな、と。畏れを感じるほど暗いですけど。そして、美しい。クレジットの最後に書いてあるsosoの次の言葉がいろいろなことを示唆しているよう。

「Thank you & sorry.」

ほんと彼らしい。2007年の東京公演に来てくれたかたは覚えているでしょうか?ライヴのはじまりのMCのとき、紙をとりだして彼が言ったことばを。「This is the list of all i know…GOMEN(これがおれの知ってるすべてのことばのリストなんだ・・・ごめん)」。ライヴのはじめにいきなり謝るアーティストは後にも先にも彼だけです(笑)

ラストトラック「for a girl on a faraway hill」のリリックの一節「(you were) remembering the physical capacity to say “i love you”」ということばの意味を、3年ほど経ったいまもずっと考えています。詩人としてのsosoにとって最高傑作と言えるこの作品のリリックはやはりとても暗くてかなしい。「Those days are over」と歌ったまま、彼はまだ戻ってきません。いつかこのつづきが聴きたいものです。

ところで、このフランス盤ほしいひとっているんですかね。もしいそうなら何枚か入荷しようと思います。

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