Archive for the ‘music news’ Category
Matt Elliott参加のドリーム(aka ナイトメア)バンドThis Immortal Coil
またまたMatt Elliottネタにおつきあいください。先生が現在所属しておられるフランスのレーベルici d’ailleursが長年温めていたプロジェクト=This Immortal Coilが今秋ついにリリースされる模様。
メンバーはMatt Elliottの他、Yaël Naim、Bonnie Prince Billy、Yann Tiersen、DAAU、Chapelier Fou、Sylvain Chauveau、Christine Ott、Oktopus、Nightwood、David Donatienというレーベル周辺アーティストを中心とした超豪華バンドです。
このプロジェクトは上記アーティストたちによるUKの80年代のインダストリアル/エクスペリメンタル・バンドCoil(Throbbing Gristle、Psychic TVのピーター・クリストファーソンによるバンド)のトリビュート・プロジェクトです。名前からしてThis Mortal Coilのパロディですが、This Mortal Coilというユニットが作られた経緯を意識しつつ、Coilのトリビュートということもあって名付けられているようですね。
さて、Matt先生ですが、ここでは全部で4曲に参加しているようです。しかもそのうちの3曲はなんとMatt Elliott & Yann Tiersenで!つまり、Third Eye Foundationのリミックス・アルバム『i poo poo on your juju』収録の「La dispute」の名リミックスのコンビですよ!
とりあえず、myspaceでそのコンビによる「love secret domain」が聴けるので、ぜひチェックを。めちゃくちゃかっこいいですよ。リリースは10月なのでまだまだ先の話ですが、要注目です。
ちなみにmacのCM曲でブレイクしたYaël Naimがさりげなく参加しているので、それによって一般的にも注目を集めて、Matt先生の認知度も少しはあがればいいな、と思ってます。まあ、ありえないでしょうけどね。
女性の涙に勝るものはなし 〜ベルギーのニヒリストkrengのデビュー作
なんでもかんでもMatt Elliottを引き合いに出すのはぼくの悪いクセなんです。引き合いに出したところで通じる人は数少ないというのに(笑)でも、どうしてもMatt Elliott的なものを求めてしまうんですね。先日、女性版Matt Elliottを紹介しましたが、今回も彼と同じにおいを感じるアーティストを紹介します。
ベルギーの作曲家Pepijn CaudronによるプロジェクトKrengのデビュー・アルバム『L’Autopsie Phénoménale De Dieu 』。リリースは数多くのポストクラシカル作品をリリースするノルウェーの信頼のレーベルMiasmahからです。タイトルからして「神の感覚的解剖」ですし、アートワークも明らかに“何か”が写っています(笑)
そのシネマティックなサウンドはとても美しいのですが、快適な美しさではありません。不協和音がところどころ心を震わせるゴースト・ソング。特にぼくの耳を引いたのは、myspaceでも聴ける「Meisje In Auto」(オランダ語で「Little girl in car」)。ショパンの前奏曲弟20番ハ短調と女の子の泣き声をサンプリングしたショッキングな楽曲です。聴いているのが不安でつらくなるぐらいですが、それでも何度もリピートしてしまうという。ぼくのなかのサド心とマゾ心のどちらをくすぐられてるのかよくわかりませんが・・・。ちなみに泣き声以外にも悲鳴とかもたくさん使われています。
というわけで、気になるかたは聴いてみてください。紹介しておいてアレですが、あんまりオススメはしません。
Kreng myspace
p*dis : Kreng 『L’Autopsie Phénoménale De Dieu』購入ページ
ヴォーカルはもしやNomad? Nursesデビューアルバム
最初、会社のステレオでかかってるのを聴いたとき、耳を疑いました。「あれ?ノマドの新曲?」と。それぐらいヴォーカルが本当にノマドそっくり!
Dirty Projectorsの前作とかAkron/Familyの新作とかをリリースしてノリにのっているレーベルDead Oceansから、ポートランドのバンドNursesのデビュー・アルバム。なんというか、宅録じゃないノマド、というか、ノマドがリード・ヴォーカルをとったズッキーニ・ドライヴの「handclap handclap」をサイケデリックにした路線とでもいいますか。あるいはWhy?バンドでヨニじゃなくてノマドがヴォーカル、みたいな?hue的視点でいうとそんなかんじで、とてもニンマリしてしまう作品。
ノマド好きは楽しめると思うので、ぜひ聴いてみてください。ジャケのハンドメイド感も『Lemon Tea』を思い起こさせます。リリースは8/4。たぶん来週には入荷すると思います。
最近のDead Oceansの作品はのきなみ日本盤がリリースされているけど、これはされなそうですね。さすがぼくの好みは世間とずれている!(笑)
砂漠に残響するゴースト・ソングス〜女性版Matt Elliott…?
UKのFire recordsからデビュー・アルバム『the mammoth sessions』をリリースしたばかりのGeorgia’s Horse。テキサスのシンガーソングライターTeresa Maldonadoを中心とするバンドですが、この人すごいです!
サウンド自体はアメリカン・カントリー・フォークに分類できるのですが、退廃感がものすごい。からからに乾いた砂漠で幻を聴いているような現実感の全くないゴースト・ソングス。
死者の歌を聴いているような、あるいは自分が死んでいると勘違いしそうな不思議な感覚。音楽性はちょっと違いますが、Matt Elliottの音楽との類似を感じました。まさに女性版Matt Elliottと言うにふさわしいダークさ。
Georgia’s Horse myspace
p*dis : Georgia’s Horse / the mammoth sessions 購入ページ
Chris Garneauのお友達紹介〜Jenny Owen Youngs編
Jenny Owen Lewis – If I Didn’t Know
昨日はGregory and The Hawkをご紹介しましたが、今日は彼女と同様にクリス・ガノのニューアルバム『El Radio』に参加しているニューヨークのシンガー・ソングライターJenny O.ことJenny Owen Youngsをご紹介します。クリスやGregory and the Hawkのメレディスとは親友同士の彼女。クリスの『C sides EP』のなかの「Black Out」にヴォーカルで参加していました。ちなみに同EPの「The Runt」と「It’s Almost Christmas」ではメレディスちゃんが歌っています。このEPはツアーで売られたものでしたが、iTunesでも購入できます。
Jenny O.の2ndアルバム『Transmitter Failure』は5月にNettwerkからリリース済み。ウェルメイドなプロダクションは彼女のキュートな魅力を最大限に引き出しています。同じ名前のJenny LewisとかCat Powerとかと同じくらい人気が出てもおかしくないでしょう。クリス・ガノも彼女たちに負けないで!
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