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Chris Garneauが中国で隔離!/Gregory and The Hawkの1stアルバムと1st EPが国内盤化!
中国ツアーをすでに終えていたはずのクリス・ガノでしたが、なんと新型インフルエンザのせいで中国でしばらく隔離され、ツアーもちょっと延期になっているそうです・・・。なんて災難なんでしょう。おかげで依頼しているリリックの到着も遅れていて、むしろ間に合うのか?ってかんじでものすごく焦っています。もうすぐスコット・マシューが来ちゃうのに!クリスに関しては、冬にまた中国ツアーがあるかも?なんならついでに日本も行っちゃう?というようなワクワクする噂もあるようです。
そのクリス・ガノの8/6日本発売の新作『El Radio』にもかわいく参加しているのが、彼とはとても仲の良いGregory and the Hawk。セルフリリースだった傑作1stアルバム『In Your Dreams』がデビューEP『The Boats & Birds EP』をまるまるボーナストラックとして収録した国内編集盤が7/15にリリースされるようです。以前も書きましたが、fat catからの2nd『moenie and kitchi』よりも個人的にはよりローファイな1stとEPのほうが100倍くらい好きだったので、これは実にすばらしいリリースだと思います。2ndが好きだった人は音がスカスカでがっかりされるかもしれないので、聴かなくてもいいかもしれません。あくまでも個人的な好みですので、はい。
そして、なんと来日もしちゃうみたいですね。スコット・マシューのライヴの翌週の7/13。詳細はP-VINEのウェブサイトをご覧ください。うーん、なんかあんまりワクワクしないのは、あれだ、“昔好きだったおんなのこ”的なかんじだ(笑)
えっと、嘘です、とっても楽しみですね!
グラスゴーのニック・ドレイク
フレーミング・リップスのライヴを観るためだけにサマソニに行かないといけない衝動に駆られたのは、ふいに聴きたくなった「Do you reallize?」のせい。この曲の「Do you reallize that happiness makes you cry」というリリックに共感しすぎています。幸せでも不幸せでも悲しくなってしまうのは困ったものですね。で、リップスは関係ないですが、そんな厄介な気分にぴったりなのが、グラスゴーのギタリストGareth Dickson。最近のお気に入りです。
彼はヴァシュティ・バニアンのツアーメンバーで、フアナ・モリーナのアルバムにも参加していたりします。うっかり見逃したヴァシュティの数年前の来日公演のときも来ていたのかな?『Collected Recordings』というタイトル通りの選集を最近リリースしました。
まんまニック・ドレイクなフラジリティーは、死の匂いが濃厚というか、彼岸感たっぷり。
Gareth Dickson – La Bamba
こちらは「ラ・バンバ」の素敵なカバーのライヴ映像です。しかし、やたら音がきれいですね、これ。
R.I.P. Jeff Hanson
週明けからとてつもなくかなしいニュースが飛び込んできました。アメリカのシンガー・ソングライターのJeff Hansonが6/5に亡くなったそうです。死因は数日前に引っ越したばかりの自宅での「転倒死あるいは事故死」と報道されています。31歳の早すぎる死になにも言葉が出ません・・・。
ぼくがこのかなしいニュースを知って、真っ先に思ったのは、ぼくが大好きな金城一紀の小説『レヴォリューションNo.3』の次の一節でした。
アギーはトランペットの音に耳を傾けながら、独り言のように言った。
「クリフォード・ブラウンは二十五歳で死んだ。ソウルが強過ぎたんだ。ソウルの強過ぎる人間は神様のレーダーに引っ掛かっちまう。神様はそういう人間を近くに置きたがる。だから、ソウルの強すぎる奴はみんな早く天にのぼってゆく。」
僕はただ無言でうなずいた。
(金城一紀『レヴォリューションNo.3』「ラン、ボーイズ、ラン」より)
これに倣って言うなら、彼の美しい歌声が神様のレーダーに引っ掛かってしまったのかもしれませんね…。神様が「天使の歌声」を持つ人間を近くに置きたがったとしてもなんら不思議ではありませんから(天使は「神様の使者」ですし)。「美声薄命」・・・それは歴史が証明しているのかもしれません。
ジェフ・ハンソンのご冥福をお祈りしております。
Jeff Hanson – If Only I Knew
Delano Orchestraニューアルバム
以前、こちらでご紹介したフランスのバンドThe Delano Orchestraですが、2ndアルバム『will anyone else leave me?』が先日リリースされました。リリースは盟友Pastry Caseのレーベルkutu folk recordsから。
すばらしかった1stからよりもダイナミックさが増した印象を受けます。ただしサウンドがどんなものに変わろうともヴォーカルのDelanoのウィスパー・ヴォーカルには全く変化は見られません。彼らのmyspaceで数曲聴けるので、実際に自分の耳で確かめてください。女声コーラスが入った「How to Care」はとてもいい曲だと思います。まさにフランスのSparklehorse。
このDelanoという人はMatt Elliottとかと同じような後ろ向きさを感じるので、ぼくとしては共感が持てます(笑)リリックの内容が気になるところですが、曲のタイトルからしてネガティヴです。今回なんて、「something is gone」「everything is gone」「will i die」「endless night」とかですから・・・。
ちなみに後ろ向きで言うと前作の「kill me twice」がだいすきです。このなんとも言えない暗さとバンジョーの軽さが絶妙。2ndはちょっとバンジョーの音が少なめなのが残念かな。
The Delano Orchestra – Kill Me Twice
ちなみに、手縫いの糸による装飾をほどこした特製紙ジャケはとてもユニークで、データじゃなくてちゃんとCDとして持っておきたい一枚。p*disへの入荷は来月下旬になると思います。
Low Low Low…の新作はもうすぐ?
UKのバンドだということがいまだに信じられないLow Low Low La La La Love Love Love。個人的にとても大好きです。新しいDarlaコンピに収録されていた新曲は相変わらず最高で、オフィシャルサイトをのぞいてみたところ、ニューアルバムがそろそろ完成しそうな雰囲気で興奮してしまいました。上記の画像はそのフロント・カバーのようです。アルバムのプロデュースはFridgeのAdemが務めたようですね。楽しみ!
このバンドのフラジャイルな雰囲気が相当ツボなんです。ギターの音はときどき外れていて、多重コーラスによる歌はヘロヘロ。1stではメンバーだと思ってた女性ヴォーカルは実はメンバーではなく、2ndには参加していなかったりして適当。しかも2ndのほうがあきらかに演奏が下手になっていたり。ギターじゃなくサックスでのトレモロとかわざとなのかそうじゃないのかわからないくらいゆるくて、ほんともう大好き。ちなみにdarlaコンピの新曲は久々に女性ヴォーカルが参加していてちょっとうれしかったです。
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