2010年上半期オススメの歌声
2010年が半分終わったということにおどろきを隠せません・・・。上半期ベストを挙げるのも面倒なので、このブログで取り上げてこなかったアーティストを紹介することでそのかわりとさせていただきます。
米ミネアポリスのPeter Millerによるソロ・プロジェクトWe Are The Willows。今年の3月に1stアルバム『A Collection of Sounds and Something Like the Plague』をリリースしました。このひともまた「スペシャル・ヴォイス」の持ち主です。元保育園の先生という24歳。
正直なところ、上の画像からは想像もできないような美声です(24歳というのも信じられませんが)。むしろ天賦の才能とはなにかとひきかえに得られるもの。彼は人も羨むようなルックスを持って生まれることはできなかったですが、そのかわりに神様は彼に特別な歌声を授けました。
フリーダウンロードできたEP『A Family. A Tree. EP.』は本当にすばらしい作品でした。そのなかの「Isabel’s Song」を聴いたとき、たとえば、Bright Eyesの「Perfect Sonnet」をはじめて聴いたときと同様の衝撃を受けた記憶があります。当時勤務していた保育園の子どもたちの声のフィールドレコーディングをバックに奏でられる荒削りだけどやさしく響く美しい歌声。残念ながらこの青年がBright Eyesのように注目を集めることはないでしょう。でも、ぼくは見守りつづけたいと思います。なぜなら彼は歌いつづけないといけないのですから。
期待が大きすぎたためか、1stアルバム『A Collection of Sounds and Something Like the Plague』は、正直、EPほどの作品とは言いがたいものだったと思います。統一感という面では個人的に不満が残る内容ですが、まだまだ若いので今後の成長に期待したいと思います。
ちなみに彼はRed Fox Grey Foxというバンドのヴォーカリストでもあります。このバンドは過去に1枚アルバムをリリースしていますが、シンガー・ソングライターにとって受難の時代ですので、むしろそっちのほうがブレイクの可能性はあるのではないかと。いや、ないか。
We Are The Willows – Isabel’s Song (live)
We Are The Willows myspace
Red Fox Grey Fox myspace
EP『A Family. A Tree.』フリーダウンロード
EP『Bravery』フリーダウンロード
Tags: we are the willows
This entry was posted on 2010年 7月 16日 at 15:39 and is filed under disc review. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. You can leave a response, or trackback from your own site.