hue and cry

ZUCCHINI DRIVE & NUCCINI! JAPAN TOUR 終了

Zucchini Drive & Nuccini!のツアー、なんとか無事終了しました。
ライヴにお越し頂いたみなさま、各オーガナイザー、関係者のみなさま、
本当にありがとうございました!

ツアーの総括をしたいとは思うものの、燃え尽き症候群でしょうか、
いまだに現実に戻れていない気分です。
もうぼくのなかでは2006年終わったようなもの。

とりあえずヨーロッパ人たちはみんないい奴らでした。

Zucchini Driveのトムは、イメージ通り、よくしゃべるフレンドリーな男で、
ラップはともかくやっぱり歌が下手で(笑)、ラップしてる姿が
猿にしか見えない、とても愛らしい若者。
マーカスはキャップと靴とTシャツが好きな心優しいお兄さんといった男で、
たたずまいがとてもかっこいい。スウェーデン人だけどいまはロンドン在住で、
カード会社のカスタマーサービスで働いているとのこと。
なんと日本にいるあいだに家に強盗が入った不運・・・。

Nucciniことコッラード・ヌッチーニは、いつも眠そうにしていて、
待ち合わせには決まって遅刻するいかにもイタリア人。
ひとりだけ30過ぎで、静かに含蓄のあることを言うのがおもしろい。
「グランパ」とみんなに言われていた。
いまだから正直に話すと、ツアー前に病気にかかり、
もしかしたら来れないかもしれなかったし、実際、医者には止められていた。
でも、体調は悪かったけど、彼は来てくれたし、
ライヴパフォーマンスも素晴らしかった。
本当はもっと活発な人かもしれないけど、ぼくは彼のことが大好きです。

dAn & the iDIOtことオリヴァーはめちゃくちゃ日本語が上手で、ライヴでも
そのトークで笑わせてもらった。Cavemen Speakを期待していた人たちは
彼のライヴに満足してもらえたんじゃないだろうか。
いまソロアルバムを作っていて、来年2月か3月には完成するらしい。
「キチガイ~」と何度も口走っていた彼のライヴは
圧倒的に暗くて素晴らしいかった。
実際、初めてのソロライヴだったそうだ。
ちなみにオリヴァーはまんだらけでザクのプラモを買っていた。
ツアーCD-Rに入っていたオリヴァー作のヴィデオを
観てもらえれば分かると思うけど彼はただのオタクです(笑)

ついでにもうひとり。shadowarchivesをやっているヤンも同行していた。
メタルバンドのギタリストをやっている彼は、
Nomadの「Shadowanimals」という曲で、
「Look at Spleeny…」と歌われている男で、一番の変態でした。
いつも誰かにちょっかいを出し、
ライヴではある意味誰よりもテンションの高い愛すべきベルギー人。
訊いてもいないのにオランダ語の下ネタをいっぱい教えてくれました。

さて、肝心のライヴですが、ズッキーニは個人的には
25日のBULLET’Sがベストでした。
最初はチルセットで客を座らせたままやったのですが、
そのときにツアーで唯一、というか、初めて演奏した
「Good Music & Indian Food」(しかもヌッチーニ・リミックス)の素晴らしさ!
大阪でリクエストがあったとき、「あれはライヴ用の曲じゃないんだ」と、
やらなかったあの名曲。実際は歌詞を覚えていなかったみたいで、
ライヴ前にふたりで練習していたのが微笑ましかった。

CDと全然違う、という意見をよく聞きましたが、彼らのいい意味で
適当なライヴをぼくは支持します。
「パワー・オブ・ラブ」最高だったじゃないですか。
ちなみにThe World Afterの曲もCavemen Speakの曲もやらなかったのは、
トムのPCのハードディスクが壊れて、データがなくなり、
今回は準備が間に合わなかったからだそうです。。

ズッキーニのセットは毎日変わっていましたが、それ以上に変わっていたのが
ヌッチーニで初日の大阪は派手にいこうとしていましたが、
次の日以降はエクスペリメンタルな要素を入れていました。
初日しかやらなかった「Your Father’s Head」を観れた方は貴重だと思います。
基本的にトムのラップをフィーチャーしたセットでしたが、
トムが参加しなかった神戸でのエクスペリメンタルセットが個人的にはベストです。
彼の心境を象徴するかのような美しいドローン。彼が持ち込んだ、
ラップトップ周りにちりばめられた電飾のせいもあって、
まるでレクイエムのようにすら聞こえた彼の新曲の素晴らしさ。
すべてのセットでラストに演奏した
Giardini Di Miroのニューアルバムからの曲にも圧倒されました。

なんだか長くなったので、そろそろ締めましょう。
彼らはまた来る気でいます。とりあえず、今回が最後にはならなそうです。
個人的にはぼくの負担が大きすぎるので、
当分は来てもらわなくて結構ですが(笑)、
今回のつらさがいい思い出になる頃には、また次のツアーが訪れることでしょう。
次はCavemen Speakか、はたまたGiardini Di MIroか・・・。
あるいは別のカナダ人か誰か?

とりあえず、そのときを楽しみに待ちましょう。

2 Responses to “ZUCCHINI DRIVE & NUCCINI! JAPAN TOUR 終了”

  1. 12月 7th, 2006 at 03:38

    NONAME says:

    すげーよかったス!!!もう少しだけ、日本語勉強してきてほしかったです。。また、日本に来てもらえることを心待ちしております!!!  あと、サイン&ポスターありがとうございました!!!!!  

  2. 12月 9th, 2006 at 01:40

    sin says:

    来ていただいてありがとうございました!
    楽しんでいただけてよかったです。
    次回があれば、是非!
    あれば、っていうか機会を作りますんで是非!

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