女性の涙に勝るものはなし 〜ベルギーのニヒリストkrengのデビュー作
なんでもかんでもMatt Elliottを引き合いに出すのはぼくの悪いクセなんです。引き合いに出したところで通じる人は数少ないというのに(笑)でも、どうしてもMatt Elliott的なものを求めてしまうんですね。先日、女性版Matt Elliottを紹介しましたが、今回も彼と同じにおいを感じるアーティストを紹介します。
ベルギーの作曲家Pepijn CaudronによるプロジェクトKrengのデビュー・アルバム『L’Autopsie Phénoménale De Dieu 』。リリースは数多くのポストクラシカル作品をリリースするノルウェーの信頼のレーベルMiasmahからです。タイトルからして「神の感覚的解剖」ですし、アートワークも明らかに“何か”が写っています(笑)
そのシネマティックなサウンドはとても美しいのですが、快適な美しさではありません。不協和音がところどころ心を震わせるゴースト・ソング。特にぼくの耳を引いたのは、myspaceでも聴ける「Meisje In Auto」(オランダ語で「Little girl in car」)。ショパンの前奏曲弟20番ハ短調と女の子の泣き声をサンプリングしたショッキングな楽曲です。聴いているのが不安でつらくなるぐらいですが、それでも何度もリピートしてしまうという。ぼくのなかのサド心とマゾ心のどちらをくすぐられてるのかよくわかりませんが・・・。ちなみに泣き声以外にも悲鳴とかもたくさん使われています。
というわけで、気になるかたは聴いてみてください。紹介しておいてアレですが、あんまりオススメはしません。
Kreng myspace
p*dis : Kreng 『L’Autopsie Phénoménale De Dieu』購入ページ
This entry was posted on 2009年 7月 21日 at 21:18 and is filed under music news. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. You can leave a response, or trackback from your own site.