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Scott Matthewと『ショートバス』
弊社はお盆がちょうど夏休みだったのですが、5日間休みをもらい、実家にも帰らず、スコット・マシューの入稿前だったこともあり、時間をかけて対訳の最終稿を作っていました。もちろんずっとそれをやっていたわけでもなく、昼は暑すぎたので真夜中にサイクリングなどして夜の生活を楽しみました。
で、マシュー研究もかねて、彼が音楽を提供し出演もしている映画『ショートバス』を久しぶりに見直してみました。『ヘドウィグ~』のジョン・キャメロン・ミッチェルがセックスをテーマに作ったこの作品は有名な俳優は一切起用せずに、オーディションで選ばれた俳優たちと行ったワークショップを元に脚本を書き上げて行った作品で、スコット・マシューもワークショップの時点から関わり、作品のテーマを理解したうえで曲を書き上げました。ちなみに本国の映画のポスターには彼も写り込んでいます。
彼の曲は全部で5曲使用され、うち2曲は彼が弾き語りしていますが、なかでも「In The End」はクライマックスの場面で大々的に使われていたので、印象に残っているかたも多いはず。曲がいいのは言うまでもないですが、使われ方が本当に素晴らしい。この曲をみんなで合唱する大団円のフィナーレは何度見ても鳥肌がたちます。特にスコット・マシューについて詳しく知ってからこの映画を見直してみると、さらに大きな感動を得るんじゃないかと思います。個人的には『ヘドウィグ』より断然『ショートバス』のほうが好きですね。好き嫌いはあると思いますが、ぼくはとても美しい映画だと思います。
ぜひ、アルバム発売前に一度観てみてください。
http://www.inpartmaint.com/lirico/lirico_title/LIIP-1505.html
スコット・マシュー × 菅野よう子
9/12にリリース予定のスコット・マシューさんですが、過去に世界的にも人気なプロデューサーである菅野よう子さんと一緒に何度も仕事をしています。
「スコット・マシュー × 菅野よう子」の楽曲をいくつかYouTubeで見つけたので、ご紹介。
元々は『カウボーイ・ビバップ』の映画版(『カウボーイ・ビバップ 天国の扉』)が製作された際、ニューヨークでヴォーカリストのオーディションがあり、日本人の友人のつてでそのオーディションに参加したところ、菅野さんが彼の歌声に惚れ込んだことがそもそものきっかけのようです。
↓はコンビ最初の楽曲「Is It Real?」。どうやらエンディングに使われていたようです。昔観たはずなのですが、記憶にないのでもう一度観てみようと思います。ていうか、アメリカで『カウボーイ・ビバップ』が実写化されるというニュースを見ましたが、是非スコット・マシューの音楽を使ってもらいたいものです。
その公開が2001年のことでした。その後、2003年~のテレビ版『攻殻機動隊』の「STAND ALONE CONPLEX」シリーズのサントラにも参加。菅野さんはスコットのために5、6曲を書き下ろし、彼はその美声で期待に応えています。このシリーズのサントラはいずれも10万枚以上のセールスを記録しているので、知らず知らずのうちにスコット・マシューの歌声に触れている人も多いと思います。ある意味で、彼の歌声はこの作品にはかけがえのないものだと言えるでしょう。
「Lithium Flower」
「Be Human」
「Psychedelic Soul」
「Beauty Is Within US」
これらは純粋にヴォーカリストとしての仕事です。シンガー・ソングライターとしての才能を開花させるのはさらに数年後の映画『ショートバス』まで待つことになります。
liricoニューリリース:Scott Matthew
タマス・ウェルズに続くliricoのニューリリースのお知らせです。
Scott Matthew(スコット・マシュー)。Scott Matthewsじゃないですよ。
ニューヨーク在住のオーストラリア人シンガー・ソングライターのデビュー・アルバムです。
ジョン・キャメロン・ミッチェルの映画『ショートバス』のために数曲を作曲、自身も映画に出演して弾き語ったり、彼が作ったテーマソング「In The End」が映画のクライマックスで大々的に使用されたことにより、一躍注目を集めていました。
『ショートバス』提供曲もアレンジ&レコーディングし直して収録したこのデビュー・アルバム。ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、オーストラリア、イギリスと、世界各国でライセンス・リリースされていることからもその注目度を伺い知ることができるでしょう。なぜこんな話題のアーティストの名盤をどこもかしこも無視しているのか知りませんが、日本も遅ればせながらわがレーベルからリリースできることになりました。
過去には菅野よう子が手がけた『攻殻機動隊』(STAND ALONE CONPLEXシリーズ)や『カウボーイ・ビバップ』のサントラにボーカリストで参加したこともあります。さらに『カウボーイ・ビバップ』の企画ライヴで10年ほど前に来日もしていたりもするようです。『攻殻機動隊』のサントラは普通に10万枚とかゆうに売れている人気作品ですので、スコット・マシューの名前は知らなくても、その特徴的な歌声は知っている人も結構たくさんいるのでしょうね。
そう、この人の歌声がまた絶品なのです。タマスをliricoの陽とするなら、スコットは陰です。バラードしか歌わない(歌えない?)彼の歌声に宿る深い悲しみに心が震えない人はいるのでしょうか。
以下は「Merket Me To Children」のPVです。ストリングスやピアノのアンサンブルを基調にしたサウンド、そして彼自身、ゲイをオープンにしていることもあり、ルーファス・ウェインライトと比較されているようです。
アルバムの試聴および詳細はこちら
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