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Zucchini DriveのTomのソロ=Speed Dial 7!
先日ベスト・アルバム『Season Finale』をリリースしたCavemen Speakの中心人物にして、Zucchini Driveの片割れであるTom De Geeterのソロ・アルバムが間もなく完成予定!
ここ1年はレーベルMarathon of Dopeの運営に力を注いできた彼が2年をかけて進めてきたはじめてのソロ・アルバム。プロジェクト名は「Speed Dial 7」だそうです。
Cavemen Speak、Gunporn、The World After 4/02 = Zucchini Drive、Nuccini!と、彼が関わってきた数々のプロジェクトにおいて、これまではヴォーカルに重点をおいていた彼がこのソロ・プロジェクトではプロダクションにも力を注いでいます。
2008年に病気など個人的な問題がきっかけで自身の音楽に対するアプローチを考え直す時間を得たことがこのソロ・アルバムへとつながっているようです。ベルギーのバンドHitchのギタリストで、Zucchini Driveのアルバムに参加する友人のMich Decruyenaereや、ベルギーのポストロック・バンドSalvadorのドラマーPieter Blanckeの力を借りて作り上げるサウンドは、これまでの彼の作ってきたサウンドとは違い、60年代サイケデリック・ロックやフォーク、アフリカ・バンバータに影響を感じる80年代ヒップホップやエレクトロファンクなど多様な要素が混ざり合った、よりグルーヴィーな作品のようです。
Marathon of DopeのウェブサイトでSpeed Dial 7のアルバムを作るに際して、影響を受けた曲のリストをあげているので、参考になるでしょう。
Afrika Bambaataa – Renegades of funk
Rare Earth – Hum along and dance
Devo – Gut feeling
The Commodores – Assembly Line
Dennis Coffey – Scorpio
Beach Boys – Wouldn’t it be nice
The Meters – Handclapping Song
Fleetwood Mac – The chain
The Jimi Hendrix Experience – If six was nine
The Pixies – Caribou
Fleedwood Mac – Stand back
Stephen Stills & Manassas – So begins the task
Frank Zappa – Tryin’ to grow a chin, Baby snakes & Jones crusher
ぼく自身、アルバムのうちの4曲のデモを聴かせてもらっただけですが、彼の独特のヴォーカルも加工されていてとても新鮮でした。Zucchini Driveの最新作『Shotgun Rules』のエレクトロ路線のヒップホップ・サウンドをよりジャンルレス、ボーダーレスにしたようなかんじだと思いました。とてもおもしろいです。そのうち1曲は、NomadとElissa P(Christopher Willitsの次のアルバムにヴォーカルで参加しているそうです)のデュエット曲がいいかんじ。
リリースは10月になるそうです。
Marathon of Dope : Notes on Speed Dial 7’s Upcoming Release
Cavemen Speak 『Season Finale』ダウンロード・スタート!
先日ご紹介したCavemen Speakのベスト・アルバム『Season Finale』。6/15にリリースと言っておきながら、もうすでにリリースされてます(笑)
Marathon of Dopeのウェブサイトにてフリー・ダウンロードすることができます!未発表曲の「I saw your face before」はたぶんアルバム『Wooden Cast』あたりの音源でしょうか。通して聴くとやはり『Tell All Residents』以降の成長がはっきりと感じ取れます。
先日はちょっと湿っぽいことを書いてしまいましたが、あれから考えたんです。「Season Finale」だからと言って、これがおわりだとは限らないな、と。季節はめぐります。ぼくはCavemen Speakの「next season」を待ちつづけますよ。ずっと。
Marathon of Dope: Out soon: Cavemen Speak – Season Finale (mod008)
Marathon of Dope – MARATHON TV: EPISODE 13: JAPAN!
Zucchini Driveのトムを中心に共同運営されているレーベルMarathon of Dope。彼らがMrathon TVと題してネットTVプログラムを定期的にアップしていますが、13回目のネタは2008年2月に行われたZucchini Drive、Nomad、Bleubirdによるshadowanimalsのジャパン・ツアー。
当事者としてはめちゃくちゃなつかしくて楽しめましたが、みなさんはどうなんでしょうか(笑)ツアーのハイライト映像だそうですが、ヤマなし、オチなし、イミなし、ですからねぇ・・・(苦笑)
とりあえず、ぼくは自分が映っていないようだったので、安心しました。
まあ、お暇なときにでもご覧ください〜。
ちなみに、上記の映像でもご覧いただけますが、Zucchini Driveが毎回オープニングでやっていた80′sなかんじのヘロヘロの曲は、Glenn Freyの「You Belong to the City」のカバー/リミックスです。なんど聴いてもおもしろい。
hueニュー・コンピレーション『Hip Hop Hums』
liricoのデジタル・コンピ『Saddest Songs』につづき、hueのほうでもコンピレーションを作りました。その名も『Hip Hop Hums 〜ハナウタ・ヒップホップ〜』!!こちらもiTunes限定リリースで3/31よりダウンロード開始です。
例によってSEO的配慮によりやぼったいサブ・タイトルがついておりますが、テーマは「鼻歌」。2006年に作った最初のコンピ『hue and laugh and cry』の続編という位置付けで、「泣けるヒップホップ」と呼ばれるすべてのものにそっぽを向く、独特の軽やかさと自由を持ったトラックを集めました。
非ラップ、非うた、非ポエトリーリーディング・・・カテゴライズ不要。ヒップホップをあえて名乗っていますが、そんなのただの名前です。
トラックリストはこんなかんじ。
01. Zucchini Drive / Earth To Kurtwood
02. Epic & Nomad / Another Left Wing Peace Song
03. Zoen and Andrre / Lonely Kid ※
04. Cavemen Speak / Brothers In Life
05. Otem Rellik / Warm Pockets (feat. Astronautalis)
06. Set In Sand / In a sense a flowers (Joseph Minadeo remix) ※
07. Zoen / Melancholie ※
08. Factor feat. Nomad / Home Again (remix) ※
09. Oskar Ohlson / Rauchzeichen (feat. Audio88)
10. Factor / Snow Harp ※
11. soso / Birthday Song
12. Motionless / Us Anymore (feat. Thesis Sahib)
13. Nuccini! / A Divine Example
14. soso / Hungover For Three Days Straight (Don’t Matter)
※Previously unreleased
hueにとってなじみのある連中がほとんどですが、新顔もちらほら。全14曲中、5曲が未発表音源です。そのなかでも注目はNomadとFactorが組んだ奇跡的名曲「Home Again」(Factor『Chandelier』収録)を生バンドでリミックスしたトラックでしょうか。まさに鼻歌と呼ぶにふさわしいNomadの軽さにバンドの重厚感が加わったアガる1曲になっています。
Set In Sandの「In a Sense a Flowers」をLow in the SkyのJoseph Minadeoがリミックスしたトラックも最高。原曲に軽さを加えた牧歌的なリミックスになっています。
そして、もっとも重要なのが、フランスのとZoën と、AndrRomakのAndrreが組んだ「Lonely Kid」。たとえば、『hue and laugh and cry』における「Another Tomorrow」と同じ、というとわかりやすいでしょうか。「Another Tomorrow」が「卒業」だとすれば、「Lonely Kid」は「入学」のアンセムという勝手なイメージです。映画『シン・レッド・ライン』で使用されたメラネシアン讃歌を大胆にサンプリングした疾走感と高揚感のある超名曲。Zoënの文句なしのビートがすばらしいのは言うまでもありませんし、Andrreのいい意味での若さや青さが爆発したヴォーカルに感動しないものはいないでしょう。ちょうどぼくがメラネシアン讃歌について書いたこのエントリーと同じ時期にこの曲と出会い縁を感じたのをはっきり覚えています。多くのひとに聴いてもらいたい1曲です。
・・・ってこの曲だけをダウンロードされるのもアレなので、1枚のアルバムとしてもすばらしいですよー・・・と付け足したかのように小声で言っておきます。ぜひ、アルバムとしてダウンロードしてください。900円でございます。
http://www.inpartmaint.com/hue/hue_title/DDIP-3026.html
Zucchini Driveニュー・アルバム『Shotgun Rules』本日よりフリーダウンロード開始!
先日お伝えしましたズッキーニ・ドライヴの3rdアルバム『Shotgun Rules』ですが、本日よりMarathon of Dopeのウェブサイトにてフリーダウンロードがスタート!!
フリーなんでじゃんじゃんダウンロードしてください。そして、お友達にもぜひ広めていただければと思います。こちらからどうぞ!
さて、どんなアルバムになっているのか気になっていましたが、先行で公開されていた、タイトル・トラック「Shotgun Rules」から予想されたとおりのエレクトロ路線の作品に仕上がっています。プロデュースはおなじみのKaeoFLUXと彼のバンドMon.Key.Pod。
以下、トラックリストです。
1. Inhale/Exhale
2. Shibuya
3. Shotgun Rules (with Marina Gasolina)
4. Call the Gods Back in (with Elissa P)
5. Down to the Spine (with M Sayyid from Anti-Pop Consortium)
6. Where the Buffalo Roam (with Seraphim from No Surrender)
7. 200 Motels and Half a Chicken (with Elissa P)
8. We’re all dead, So you know (with Christy Brewster)
9. Lover, Lover, Lover
10. Bony and Sharp
一番の注目はNYの伝説のアンダーグラウンド・ヒップホップ・ユニットAnti-Pop ConsortiumのM・サイード参加のエレクトロ・ラップ・ソング「Down to the Spine」。おそらくMike Laddとのつながりで実現したコラボレーションなのでしょう。
No SurrenderのSeraphimをフィーチャーしたスペーシーなビートが光る「Where the Buffalo Roam」。Seraphimのパートは聴き覚えがあると思ったら、2008年の来日ライヴのときのキー・トラックでした。あのときは80年代色の強いパーティー・ソングだったので、こんなかたちで聴けるとは。
個人的にツボだったのは、前作にも参加していたElissa Pをフィーチャーした「200 Motels and Half a Chicken」。本作のなかでももっともメランコリックなトラックだと思いますが、そのメランコリアの大半を担っているのがブライアン・イーノの「By This River」のサンプリングだと思います。だいすきなんです、この曲。
あとはChristy Brewsterをフィーチャーした「We’re all dead, So you know」。マーチング・ドラム・ビートがさいこうにすばらしい!Christy Brewsterはおそらくイタリアのシューゲイズ・バンドMy Violent Egoのヴォーカリストだと思われます(未確認)。これはヌッチーニつながりでしょう。
けど、やっぱり際立っているのはブラジルのバイレファンキ・バンドBonde do Roleのヴォーカリストだったマリナをフィーチャーした「Shotgun Rules」でしょう。もちろんマリナの個性によるところが大きいのでしょうが、正直なところエレクトロのブイブイしてるかんじが苦手なぼくも認めざるをえないかっこよさ。DJのかたはぜひこの曲をプレイしてほしいですね。
彼らの成長と変化をわりと近くで感じてきたぼくが思うに、本作のサウンドはわりと彼らのコアに近いんじゃないでしょうか。好奇心旺盛で興味が尽きない彼らなので、アルバムごとにサウンドが違うのは彼らの特徴だし、いいところでもあると思いますが、本作でちょうど一周したかんじな気がします。
長々とした説明はもうこのくらいでいいでしょう。とりあえず、ダウンロードして聴いてみてください!!
近々、ニュー・アルバムについてトムにインタビューする予定ですので、こちらも乞うご期待。
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