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Radical Faceがmiaouニュー・アルバムにゲスト・ヴォーカルで参加!!
Liricoの姉妹レーベルThomason soundsから9/8にmiaouの3年ぶりのニュー・アルバム『the day will come before long』がリリースされます!
そのなかで1曲Radical Faceがゲスト・ヴォーカルで参加しています。ぼくが両者の橋渡しをしたので、実際にこうして形になってとてもうれしいですし、しかもこんな名曲にできあがってるなんて!タイトルは「Lost Souls」です。上に試聴つけました。
ぼくの記憶ではRadical Faceがヴォーカルだけで他人の曲に参加するのははじめてだと思います。心なしか歌い方もじぶんの曲とはすこしちがう気がしますね。得意のレイヤード・ヴォーカルはmiaouやレコーディングエンジニアの方を驚かせたと言いますが、クライマックスはまるでヨンシーのようですらあり、ぼくの心を天上へと連れていってくれます。miaou x Radical Face。こんなにもすばらしい化学反応を起こすとは!ちなみにこの曲のヴォーカル素材のレコーディングは3月の震災の前後に行われています。もしかしたら、ベン・クーパーのなかで哀悼の意図もあったのかもしれないですね。
アルバムには他にepic45がヴォーカルとギターで参加。この曲「Endings」もやばいくらいの名曲です。また、ミキシングとマスタリングをオーストラリアのquaことCornel Wilczekが担当。彼は以前、miaouのリミックスを手がけたことがあります。ポストロックからエレクトロニカ路線に舵を切りながら、その視線の先に世界をとらえたすばらしい作品にしあがっています。
いつかmiaouとRadical Faceの共演を夢見てますよ。ぼくは。
【速報】Lirico signs to Radical Face
Radical Face “The Roots” will be released in Japan next Autumn via Lirico!
details to follow soon…
このたびLiricoはRadical Faceと契約しました。4年ぶりとなる2ndアルバム『The Roots』を10月上旬にリリースします。
前作『Ghost』がリリースされる前からずっと追いかけていたので、こうしてリリースできることがうれしくてたまりません。
「家族」をテーマにした三部作の1枚目。天才Ben Cooperが納得のいくまで作り込んだだけあって、悪いわけなんてありません!
詳細は後日!Radical Faceに関する別のビッグニュースも来週くらいにお届けできると思います。
とりあえず、昨年リリースのEP収録の「Doorways」のミュージック・ヴィデオを貼っておきます。親戚のこどもたちをキャスティングして彼自身が撮った作品です。
Radical Face – Doorways
Radical FaceニューEP『Touch the Sky』
ニュー・アルバムのレコーディングを終え、おそらくそう遠くない未来にリリースされることが期待されるRadical Face。
彼のオフィシャル・サイトでもかなり前からアルバムについて言及しているので、すでにご存知のかたも多いことでしょう。前作『Ghost』で「家」をテーマにした彼が、前作リリース以降、興味を持って取り組んできたのが「家族」というテーマです。1800年から1950年代までの「ノースコート家」という架空の一族の物語が綴られ、2009年から実際のレコーディングが始まり、40曲以上が生まれたようです。
そして、それらのマテリアルは3枚のアルバムに分けられることに。もうすぐリリースされる新作は、そんな三部作の1作目で、1800年代の「ノースコート家」の最初の2世代がテーマ。『The Family Tree: The Roots』というタイトルが冠せられています。2作目は『The Branches』 で、完結作は『The Relatives』らしいです。コンセプト・アルバムしか作れないBen Cooperの過去最大の暴走が期待できそう。
そして、今回、新しいEP『Touch the Sky』をiTunesのみでリリース。本作は、前作と新しい三部作との架け橋として位置づけられています。実際、収録された6曲のうちの3曲は以下のとおり、前作収録曲の別ヴァージョン。
1. Welcome Home (Touch The Sky EP Version)
2. Glory (Acoustic Version)
3. Doorways
4. A Little Hell
5. The Deserter’s Song
6. Welcome Home (Reprise)
新曲について言及すべきなのだろうけど、何より「Glory」のアコギ弾き語りヴァージョンがすばらしすぎる。完璧主義者のBen Cooperがあえてアコースティック・ヴァージョンをリリースしたことの意味を深読みしてしまうけど、3分40秒すぎの初めて聴いた彼の生々しい歌声に心が震えます。新曲3曲も当然のように良曲ですが、『Ghost』の延長線上にある雰囲気。おそらく、Benの性格からするとEPの曲をアルバムに収録することは考えにくいので、アルバムのアウトテイクなのでしょう。こんなすごいクオリティなのに。
ニュー・アルバム『The Family Tree: The Roots』は三部作の1作目なので、あくまでも壮大な物語の序章。「less produced」とウェブに書いてあるように、ピアノとアコースティック・ギターを中心とした、よりシンプルでミニマルなものになり、ストーリーテリングに重きを置いたシンガー・ソングライター作品になりそうです。
これから数年にかけて定期的にRadical Faceの新作が届けられることを考えただけで、しあわせな気持ちになります。どんなにつらいことに直面したとしても、ぼくは少なくともこの三部作を全部聴くまではがんばって生きていけそう。ほんとうに。
iTunes: Radical Face – Touch the Skyダウンロード・ページ
Radical Face myspace
関連記事:Radical Face 「Ghost」
Factor ニュー・アルバム追記/ニュー・ヴィデオ「Lawson Graham」
ちょうどこちらエントリーを書いた直後に、Factorからニュー・アルバム『Lawson Graham』の音源が届いてようやく聴くことができましたが、これまでの数あるソロ・アルバムのなかでもベストの出来なんじゃないでしょうか。
「Lawson Graham」とはFactorのおじいさんの名前で、本作は彼に捧げられたものです。カバーに映っている青年がそのひと。他人の言葉にゆだねざるをえないプロデューサーにとってはむずかしいコンセプトだとは思いますが、参加したアーティストやラッパーはFactorが思いを込めたビートからそれを感じ取って、完璧な仕事をしていると言っていいでしょう。
持ち前のメロディックなサンプルに、西海岸アンダーグラウンドの連中との付き合いで獲得したヘヴィーネスとサイケデリアが抜群のバランスで同居したビートによる風景描写。そして、すばらしい語り手の力を借りて、語られる美しいストーリー。
まず驚かされたのが、“カナダのトクマルシューゴ”(とぼくが勝手に呼ぶ)Gregory Pepperをフィーチャーした2曲目の「Missed The Train」。両者のコラボレーションのことは前々から聴いていましたが、まさかこんな形で結実するとは・・・。Gregory Pepperはソロ・アルバアムではいろいろな楽器を操ったインディーポップでしたが、ヴォーカリストとしての彼はほんとうにやさしさに満ちた歌を聴かせてくれています。チェロが美しい後半の展開はため息つかせます。Factorのメロウ・トラックのなかではNoltoとの「Carly」に並ぶ名曲。
トラックリストを眺めたときにもっとも気になった名前がRadical Faceでしたが、彼とSoleをフィーチャーした「Living in a Vacuum」はそんな期待を裏切っていません。そして、「Home Again」以来となるNomad & Factorの新曲「Oh Oh Andy」も間違いのない名曲。「Home Again」ほどではないにしても、ふたりの相性のよさを感じさせます。力の入っていないNomadの歌のすこやかさ。Nomadの歌声はぼくにとっていつだってマジックです(Nomadニュースを唐突に挿入すると、いま新作を作ってるみたい!)。
名曲ぞろいの本作のなかでも最高なのが、Josh Martinezをフィーチャーした「PopStravaganza」。じぶんのアルバムでは時々空回りしてしまうけど、客演では最高の軽さを発揮してうまくいくJosh Martinezの法則がここでも発動して最高の出来。好きすぎてうまく説明できませんが、ぼくが思わず頭によぎったのはFactorへの感謝でした。
先日、彼が帰国したあとにぼくが彼にメールしたのは、「ぼくらのやっている仕事はお金だけは生まないけど、感情とか、信頼とか、熱情とか、お金以外のすべてを生み出すんだ」ということでした。こういう音楽を作れるならだいじょうぶ。誰も彼を捨てることはないでしょう。
Factor – Lawson Graham
そして、こちらがタイトル・トラックのヴィデオ。監督はJosh MartinezのヴィデオでおなじみのStuey Kubrick。Factor本人のほか、彼の愛犬のPirateも出演しています。このタイトル・トラックはアルバムの最後を飾っていますが、まるでロード・ムーヴィーのようなアルバムのなかでもエンドロールような位置づけのインスト曲で、アルバムは余韻を残したままおわります。
このアルバムが多くのひとにとってのクラシックになればいいなと思います。
Factor myspace : http://www.myspace.com/factorg
lirico初のコンピレーション『Saddest Songs』
当初の予定よりも若干遅れてしまいましたが、liricoとしては初となるコンピレーション・アルバム、その名も『Saddest Songs〜世界でいちばん泣ける歌〜』が2/10にリリースされます。
今回、CDなどのフィジカル・リリースではなく、iTunesでのデジタル・ダウンロード限定でのリリースになります。
「Saddest Songs」というタイトルそのままのコンセプトで、かなしみをたたえる美しい歌ばかりを集めました。たしかに明るく楽しくなりたいと思うのが当然のことだと思いますが、明るくて楽しい音楽を聴きたくないときだってあるはず。「明るい曲はもうたくさん」という人たちのために、あえてliricoはこのコンピを捧げます。
ご存知のとおり、liricoはかなしみをネガティヴなものと捉えていません。かなしみも、よろこびも、ひとつの「感情」です。ぼくはいつも人生はプラスマイナスゼロだと考えています。かなしみがあれば、よろこびもある。かなしみがあるから、よろこびがある。だから、ぼくはみんながたくさんのかなしみと、たくさんのよろこびを経験すればいいと思う。豊かな感情こそが豊かな生活を導きます。
なにを書いてるのかわからなくなってきましたが(笑)、とにかく、よろこびに溢れたコンピレーションはそっちが得意な人に任せて、「sad is beautiful」を掲げるliricoはかなしみに満ちたコンピレーションを作りました、ということです(笑)まあ、要するに、こころに沁みる美しいコンピができたので、ぜひ聴いてください、ってこと!
15曲でなんと900円!!非常にお買い得ですよ。PDFでライナーもついてきます。まだ何も書いてないので、どういうものになるかわかりませんが(笑)
いちばん下のリンクから詳細をごらんになれます。全曲試聴もできるので、ぜひチェックしてみてください。きょうのところはこんなかんじで。次回、コンピ選曲の舞台裏に迫ってみます、と適当に予告しておきます。
Track list:
01. Heather Woods Broderick / Something Other Than
02. Grand Salvo / Needles
03. Tamas Wells / Valder Fields
04. My Broken Frame / Miss Moon
05. egil olsen / Nothing Like the Love I Have For You
06. Serafina Steer / By This River
07. Misophone / You Can’t Break a Broken Heart
08. Scott Matthew / Language
09. Gareth Dickson / If I
10. Last Days / May Your Days Be Gold
11. Whiskey Priest / Sweet Child
12. Radical Face / Homesick
13. Georgia’s Horse / Bloom
14. Chris Garneau / Over and Over
15. Matt Elliott / A Waste of Blood
http://www.inpartmaint.com/lirico/lirico_title/DDIP-3024.html
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