PLOP: まず始めに自己紹介と、音楽を作り始めたいきさつを教えて下さい。
soso:僕は「soso」という名前でビートを作ったり、曲を書いたり、DJをしたりしている。自分の手を汚しはじめて、いまじゃもう10年にもなるよ。
PLOP: あなたはclothes horse recordsというレーベルを運営していますが、どのようにしてレーベルは始まったのでしょうか?
soso:僕は何度かの夏を芝刈り機に乗ってすごしたんだ。機械のヴァイブレーションと耳をつんざくようなドローンのコンビネーションが、終わらない陰謀のための完璧な環境を作り上げていた。太陽が焼けるように照らす夢見る日々のあと、僕は自分の音楽を世に知らしめるためのレーベルのようなものが必要なんだという結論に至ったんだ。お金も少ししかないし、レコード産業についての知識は皆無だったけど、そんな状態で僕は「sour suite」という最初のレコードをリリースした。
PLOP: レーベルのコンセプトは何ですか?
soso:レーベルは、自分があまり儲からないビジネスをやっているという決断を公表する必要性を中心に構築された事業なんだ。それに僕と友人たちが自分たちの音楽を広めるためのチャンスを与えてくれる。音楽は内容重視だし正直で、ビートはドンドンいってるしね!
PLOP: あなたにとってヒップホップとはどのようなものですか?
soso:僕が若い頃、ヒップホップは自分が自分でいれる社会的集団を与えてくれた。僕がやがて成長して、音楽に貢献し始めて、ヒップホップはクリエイティヴな表現手段となり、より重要なことに、僕自身の理解や僕を取り巻く世界を探求し、共有するための手段になったんだ。
PLOP: 影響を受けたアーティストはいますか?
soso:馬鹿げててわざとらしく聞こえるかもしれないけど、僕は90年代前半のヒップホップに本当に恋をしたんだ。Premierは本当に素晴らしかった(もちろん今も)。彼の音楽にインスパイアされて僕はDJになって、短いフレーズをカットアップしたり、いろんなサンプルを切り刻んでビートを作ったりしたんだよ。Buck65のようなドープなカナディアン・アーティストのLMNOや、より家族っぽいかんじの、伝説のPeanuts & Cornクルーにもインスパイアされた、と声に出して言えるよ。最近は僕は自分の音楽の方向性について考えていて、子供の頃、The BrownsやHank WilliamsやRoy Priceらの酔っぱらいの歌との触れあいに自分の音楽のルーツがあるのかもしれないと思う。
PLOP: あなたの3年ぶりの新作「Tenth Street and Clarence」は非常に素晴らしいアルバムでした。本作のコンセプトは何ですか?また、タイトルはどういう意味なのでしょうか?
soso:このタイトルは僕がいま住んでいる家の住所が「Tenth Street」から来ているんだ。それと同ブロックの数軒先は「Clarence Avenue」っていうんだよ。それは本当に作品の個人的な性質を反映している。僕はもっとも意味があって、もっとも説得力のあるリリックは個人的で具体的なことに根ざしているんだと思う。そして僕は家族や歴史や社会環境などの自分の経験と接続している糸をほどくアルバムを作ろうとしていたんだ。実現できたかは分からないけど、近づいているとは思うよ!
PLOP: サスカトゥーンの音楽シーンについて教えてください。
soso:サスカトゥーン音楽シーンは健康的なんだ・・・僕は地理的に孤立しているのがこの地の人々にDIY精神を仕込んだんだと思う。
PLOP: あなたはベルギーのshadowanimalsともコラボレーションを行っています。彼らはカナダの多くのアーティストと活発にコラボレーションを行っていますが、その交流はどのように始まったのでしょうか?また、あなたにとってコラボレーションはどういう意味がありますか?
soso:そうだね・・・まず初めに、shadowanimalsのTomが容赦ないネットワーク・マシーンだってことで間違いない!(笑)彼は僕の音楽を感じてくれてて、僕にcavemen speakのCDを送ってくれたんだ。僕はそれがすごい好きだ!僕らはMSNメッセンジャーで話し始めて、そんな会話からコラボレーションは実現した。僕はこれまでそんなに多くのアーティストと仕事をしたことがなかった・・・僕はコラボレーションに対してなぜためらうのかすべて理解してるわけではなかったけど、そのことを通じて仕事をしようとしているんだ!僕はIra LeeやYyといった自分のお気に入りのカナディアン・アーティストたちとのプロジェクトを始めたよ。
PLOP: 将来のリリース/プロジェクト・プランについて教えてください。
soso:僕らはたくさんのプロジェクトのリリースを予定している。Clothes Horse Recordsのレーベルコンピや、もう完成しているRecycloneとのプロジェクト。あとはEpicとHomesick NomadとCam the Wizzardによるユニットのアルバム。また、僕はKutdownとインスト・プロジェクトでコラボレーションもしてて、それのリリースはそんなに先でもないよ。
PLOP: 最近のお気に入り5枚を教えてください。(タイトル/アーティスト/レーベル)
DJ Moves - Loaded Again (Low Pressure)
All Natural - Vintage (All Natural)
Busdriver - Fear of a Black Tangent (Mush)
SonGodSuns - Over the Counter Culture (Up Above)
Gruf - Hopeless (Peanuts & Corn)
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