かつてない、新たな名作コンピレイションの誕生。世界の繊細な音楽を紹介するbar buenos airesの世界観を象徴するコンピ・シリーズ最新作。

大人気コンピレイション・シリーズの新たな幕開けとなる第4弾は、「エヴァンスと室内楽」を選曲コンセプトに、ビル・エヴァンスのMGM盤『From Left To Right』に収められた、彼の親友アール・ジンダース作の名ワルツ「Soiree」を選曲イメージの源泉にし、単なるエヴァンス・カヴァーや愛演曲だけではない、bar buenos airesならではの視点で自由に音楽を連想していきます。
本作最大のニュースは独占収録曲。今回はあのパット・メセニー&ライス・メイズがビル・エヴァンスの命日をタイトルにし彼に捧げた「September Fifteenth – dedicated to Bill Evans」の、カルロス・アギーレとキケ・シネシによる彼らの優しさがにじみでた新録カヴァーを収録!歴史的な名演に独創的な解釈が加わり、新たな歴史が刻みこまれました。
 
bar buenos airesのロングセラー・コンピ・シリーズは『カルロス・アギーレに捧ぐ』(’11年)、『風、光、水』(’12年)、『星の輝き』(’13年)とリリースを重ね、着実にリスナーの支持を得てきました。これまでの3部作を経て、今年は新たなコンセプトのもと、ビル・エヴァンスから広がる音の波紋をていねいに描きだします。
 
「室内楽とエヴァンス」をテーマに、オープニングの「My Bells」から、クロノス・カルテットの「Very Early」へ。カエターノによって命を吹き込まれた「Valsa」から穏やかな「The Dolphine」へ、そして滋味に満ちたジョアン・カルロス・アシス・ブラジルのこぼれるようなピアノから、エヴァンスとジム・ホールの稀代の名作『アンダーカレント』を彷彿させる「Left Behind」、ラルフ・タウナーの「Always By Your Side」の親密なカヴァー(世界初CD化)はまさにbar buenos airesの選曲を象徴する流れです。後半は「地中海と室内楽」をうたうイタリアEGEAレーベルの作品に代表される耽美的な音世界から、初代パット・メセニー・グループのドラマーであるダニー・ゴットリーブをリーダーとするピアノ・トリオによる静寂のカヴァー「Soiree」へとつながり、最後は「September Fifteenth」の感動の新録カヴァーで幕を閉じる、繊細かつ豊潤、選曲も曲順も含め、エヴァンスの美学をデリケイトに表現してします。

 

 

Track listing:
01 My Bells / Paul Lieberman
02 Very Early / Kronos Quartet
03 Valsa / Claire Ritter
04 Swarmoosh / Tobin Chodos Trio
05 The Dolphin / Tõnu Naissoo Trio
06 Para Nazareth / João Carlos Assis Brasil
07 Left Behind / Marc Copland – John Abercrombie
08 Always By Your Side / Daniel Masuch
09 22 Brooklyn Terrace / Peo Alfonsi
10 Intermezzo da “Cavalleria Rusticana” / Danilo Rea※
11 Lullaby / Lisa Maroni
12 Soiree / The Danny Gottlieb Trio
13 Peace Piece / Torino Guitar Quartet
14 Children’s Play Song / Tony Gould
15 September Fifteenth – dedicated to Bill Evans / Carlos Aguirre & Quique Sinesi※

※=新録・完全独占収録