アルゼンチンのモダン・フォルクローレ史に燦然と輝く不朽の名作『ルス・デ・アグア』。あれから10年を経て、その続編となる新作が遂に発表。
カルロス・アギーレ・グルーポ『クレーマ』、アンドレス・ベエウサエルト『ドス・リオス』などモダン・フォルクローレ史に残る作品達と共に、多くの人々にとって一生聴き続けるであろう大切な1枚となった『ルス・デ・アグア』の続編が10年振りにリリース。
前作と同様に「水の輝き」を思わせる、透明感のあるサウンドや雄大な世界観はそのままに、鮮やかさを増した情緒豊かな楽曲たち。深みと耳当たりの良さを併せ持つ、近年のモダン・フォルクロ−レ・シーン最大の話題盤にして、これまでに数々の名作を生みだしてきた、カルロス・アギーレ主宰のレーベル「シャグラダ・メドラ」の歴史の中でも屈指の1枚と言える、素晴らしい作品です。

パラナを代表する詩人フアン・L・オルティス。パラナ河の美しい自然を讃えた哲学的な詩の数々は、リトラル地方のアーティストにとって創造の源泉とも言える重要なもの。
カルロス・アギーレに代表されるコンテンポラリー・フォルクローレ・シーンを中心に幅広く活動する3人のミュージシャン、セバスティアン・マッキ、クラウディオ・ボルサーニ、フェルナンド・シルヴァが、フアン・L・オルティスの詩にメロディーをつけたアルバム『ルス・デ・アグア』は、リトラルの風景をもっとも美しく描き出したアルバムとして、その多くの人々の記憶に残り、名作として語り継がれてきた。
そして10年振りに発表された本作『ルス・デ・アグア:オトラス・カンシオネス』は、切なく響くヴォーカル、ミナス音楽を思わせながらもより湿度のある独特の空気感など、前作のマジックはそのままに、3人のメンバーそれぞれが遂げた音楽的成長を反映した、非常に充実した内容となった。
普段はモダン・フォルクローレに馴染みがなくとも、カエターノ・ヴェローゾ/パット・メセニー/アンドレ・メマーリ/ヘナート・モタ&パトリシア・ロバートといった叙情性に富んだ音楽を愛する、全てのリスナーにお贈りします。
 
序文:吉本宏(bar buenos aires)
解説:河野洋志(bar buenos aires)
 
メンバー:
 セバスティアン・マッキ:ピアノ / キーボード / ヴォーカル
 クラウディオ・ボルサーニ:クラシック・ギター / 7弦ギター / マンドリン / ヴォーカル
 フェルナンド・シルヴァ:ベース / チェロ / ギター / ヴォーカル
 
ゲストミュージシャン
 カルロス・アギーレ:パーカッション (9)
 マリアーノ・カンテーロ:ドラムス / パーカッション (3)(2)
 ペドロ・グアスタヴィーノ:ヴォーカル (9)
 ルチアーノ・クヴィエージョ:ドラム (1)
 フアン・パブロ・ディ・レオーネ:フルート (2)(8)

 

 

Track listing:
01. Crepúsculo en el campo de Gualeguay
02. Los viajes
03. Otro atardecer
04. Aguasílabas
05. Músicas que la adormilaban
06. Ceibas
07. Gran ciudad
08. Mayo
09. Lourdes
10. Tarde de mayo