Vashti Bunyan
“Some Things Just Stick In Your Mind – Singles and Demos 1964 – 1967”
ヴァシュティ・バニヤン
『サム・シングス・ジャスト・スティック・イン・ユア・マインド – シングルズ・アンド・デモズ 1964 – 1967』
￥2,180+税
YAIPi-6035
2016年1月24日リリース
レーベル : Branch Music
流通：Yacca /Inpartmaint Inc.
★Vashti Bunyan本人によるライナーノーツの日本語対訳付き
伝説の英国人女性シンガー・ソングライター、ヴァシュティ・バニヤンが1960年代に残したシングル＆デモ音源のコンピレーション・アルバムが待望の再発！！ミック・ジャガー／キース・リチャーズによるデビュー曲”Some Things Just Stick In Your Mind”や、ヴァシュティが人生で初めて録音したデモ音源なども収録の2枚組CD全25曲。
2007年に英Spinneyレーベルよりリリースされていたヴァシュティ・バニヤンの初期音源コンピレーションが待望の再発！！本盤２枚組に収録の全25曲の楽曲は、1970年リリースの１st「Just Another Diamond Day」よりも以前に録音されたもので、そのほとんどがヴァシュティの兄弟ジョンの家の屋根裏部屋で発見された古いアセテート盤や1/4テープから起こした音源。
ディスク１には初期のシングル曲（リリースされなかったものも含む）と1965年～1967年に録音されたデモ音源を収録。ローリング・ストーンズのマネージャー、アンドリュー・ルーグ・オールダムによって見いだされたヴァシュティは、フルオーケストラと録音したジャガー／リチャーズの曲 ”Some Things Just Stick In Your Mind”をA面に、ヴァシュティ自身の曲”I Want To Be Alone”をB面に収録したシングルで、Deccaより1965年6月にリリースしたデビュー。めまぐるしいプロモーションにも関わらずセールスは振るわず、彼女はより規模の小さな録音を行うためDeccaを離れ、声とギターとチェロのみによる”Train Song / Love Song”をColumbiaから1966年6月にリリースする。しかしこのシングルは宣伝もされず再び失敗に終わってしまう。その後、彼女はアンドリュー・ルーグ・オールダムが始めたばかりのレーベルImmediateに移籍し、”Winter Is Blue” / “Coldest Night Of The Year” / “I’d Like To Walk Around In Your Mind”の３曲を1966年～1967年に録音するが、いづれもいつまでたってもリリースされなかった。このことが彼女に業界に対する幻滅を抱かせ、音楽業界を離れスカイ島へ向かう旅へと導いた。（その旅の途中には後にヴァシュティ再評価のきっかけとなった名盤1stアルバム「Just Another Diamond Day」の楽曲が誕生する。）
ディスク２には、1964年にヴァシュティがお金を借りてセントラル・ロンドンのスタジオを１時間押さえて、初めて録音を行ったときの音源が収録されている。彼女が18歳～19歳の時に書いた曲だ。１曲ごとに曲のタイトルを読み上げるヴァシュティの声と共に多重録音なしの素朴なギターと声のみの楽曲群がまるごと残されていたこのテープは、ヴァシュティがディスク1のためのマスターテープを探しているときに一緒に発見したそうだ。屋根裏部屋に埃まみれで４０年近くも置かれていたのにも関わらず、保存状態は非常に良く、まるで彼女が一緒の部屋にいて、自分だけに歌ってくれているかのような感覚を覚えるほど、素のままの、ピュアで、インティメイトなサウンドがここに蘇っている。
Track listing:
CD1 – early singles / demos
1. Some Things Just Stick In Your Mind – Decca single, 1965.
2. I Want To Be Alone – Decca single, 1965.
3. Train Song – Columbia single, 1966.
4. Love Song – Columbia single, 1966.
5. Winter is Blue – unreleased single, 1966.
6. Coldest Night Of The Year – unreleased single as “Twice As Much and
Vashti”, 1966.
7 I’d Like To Walk Around In Your Mind – unreleased single, 1967.
8. Winter Is Blue – Acetate demo, 1966.
9. Girl’s Song in Winter – John Bunyan’s tape, 1966.
10. If In Winter (100 Lovers) – John Bunyan’s tape with Mike Crowther, 1966.
11. Wishwanderer – Restored acetate demo 1967.
12. Don’t Believe – John Bunyan’s tape 1966.
13. 17 Pink Sugar Elephants – John Bunyan’s tape 1966.
CD2 – 1964 demo tape
1. Autumn Leaves
2. Leave Me
3. If In Winter (100 Lovers)
4. How Do I Know
5. Find My Heart Again
6. Go Before The Dawn
7. Girl’s Song In Winter
8. I Don’t Know What Love Is
9. Don’t Believe What They Say
10. Love You Now
11. I Know
12. Someday
Vashti Bunyan
ヴァシュティ・バニヤン
現在、スコットランド・エディンバラ在住。1960年代半ばに、当時のローリング・ストーンズのマネージャーだったアンドリュー・ルーグ・オールダムに見いだされ、ジャガー／リチャーズによるシングル”Some Things Just Stick In Your Mind”でデビュー。「第2のマリアンヌ・フェイスフル」などと称されるもその後うまくいかず、音楽業界から離れ、ボーイフレンドと馬車で2年にも及ぶ旅に出る。この旅の途中に書いた楽曲が1970年にジョー・ボイドのプロデュースにより1stアルバム『Just Another Diamond Day』（以下『JADD』）としてリリースされた。しかし少数プレスでひっそりとリリースされたこの作品はすぐに忘れ去られてしまい、ヴァシュティも街から再び離れ音楽シーンから長く姿を消すことになる。
1990年代後期にインターネットで『JADD』が幻の名盤としてカルト的な価値がついていることを知り、2000年に再発。『JADD』は大きな賞賛をもって迎えられ、若い世代のアーティストがヴァシュティの影響を公言するなど30年ぶりの再評価が高まる中、2002年、Piano Magicのアルバムのゲストシンガーとして音楽活動を再開。その後、デヴェンドラ・バンハート、アニマル・コレクティブらと共演を行い、2005年にはマックス・リヒターがプロデュース、ジョアンナ・ニューサム、デヴェンドラ・バンハート 、アダム・ピアース etc…が参加した前作より35年ぶりとなる2ndアルバム『Lookaftering』をリリース。この2ndアルバムも大きな成功を納め、世界各国でのツアーやラジオ・テレビ出演など精力的な活動を行う。2007年には初期シングルやデモを収録した2枚組CD『Some Things Just Stick in Your MInd』がリリースされ、2008年にはKieran Evans監督によるヴァシュティの人生の長編ドキュメンタリー『From Here to Before』が上映される。その間、2007年より3rdアルバムの制作に入るも、共にアレンジをする予定だったRobert Kirbyが2009年に亡くなり制作は一時休止となるが、その後セルフ・プロデュースで制作を続けることを決め、2014年10月、前作より9年ぶりとなる3rdアルバム『Heartleap』をリリース。
