Tim Hecker & Daniel Lopatin
“Instrumental Tourist”
ティム・ヘッカー・アンド・ダニエル・ロパティン
『インストゥルメンタル・ツーリスト』
¥1,885+税
MBIP-5517
2012年11月24日リリース
※解説・ライナーノーツ:三田 格
レーベル : melting bot / Software
時代の音を切り取る Tim Hecker、時代の音を奏でる Oneohtrix Point Never コラボレーション・プロジェクト 「ソフトウェア・スタジオ・シリーズ」始動!
静寂、憂鬱、そして激情、現行アンビエント・シーンの最重要アーティスト2人による“安息”のセッション!アンビエント~シンセ・ポップまでテン年代のヴィジョンを牽引するブルックリンの辺境電子レーベル〈Software〉よりコラボレーション・シリーズ・プロジェクト [ SSTUDIOS ] 第一弾となるゴシックな世界にニューエイジな合成のユートピア漂う荘厳のダーク・アンビエント!!
Washed Out、Best Coast、Star Slinger などを輩出したUSインディの最前レーベル〈Mexican Summer〉傘下、 そして大シンセ時代の幕開けとなるテン年代の象徴『 That We Can Play 』でセンセーショナルなデビューを飾ったGames (現 Ford &Lopatin ) によって立ち上げられたブルックリンの辺境電子レーベル〈Software〉より、 エレクトロニック・ミュージックの分野で活躍するアーティストを招待し、セッションするコラボレーション・プロジェクト [SSTUDIOS] (ソフトウェア・スタジオ・シリーズ) が始動。その第一弾は“シンセ”のブームの発端となった時のアーティストOneohtrix Point Never として知られるレーベル主宰の Daniel Lopatin と〈Kranky〉からのアルバム『Ravedeath, 1972』が話題となり三たび注目を集めるエレクトロニカの奇才 Tim Hecker。 本作は Instruments of the World のデジタル音源を用い、音源素材の合成で模擬的な性質に焦点を当て、その共鳴音をサウンドのパレットとしながら即興的なセッションを重ね、作り上げられた 大作に。OPN の陶酔的で寂寥感のある音色や旋律、マスター・オブ・アトモスフィアと称される Tim Hecker の細やかな空間デザイン、合成音 = シンセを素にしたオルガン、ピアノ、 ストリングス、木管楽器、クワイアなど、教会を見立てたようなシンフォニックでゴシック感のある幽玄で荘厳な趣が全体を覆った、静寂、憂鬱、叙情、 時節激しいノイズが激情となって入り乱れる、両雄の持ち味が絶妙に溶け合わさった”安息”のアンビエント・セッションへ。
【Tracklist】
01. Uptown Psychedelia
02. Scene From a French Zoo
03. Vaccination For Thomas Mann
04. Intrusions
05. Whole Earth Tascam
06. GRM Blue I
07. GRM Blue II
08. Racist Drone
09. Grey Geisha
10. Instrumental Tourist
11. Ritual For Consumption
12. Vaccination No.2
Tim Hecker & Daniel Lopatin
ティム・ヘッカー・アンド・ダニエル・ロパティン
ダニエル・ロパティン バイオグラフィー:
現代のエレクトロニック・ミュージックにおける最新のモード“ニューエイジ”、“シンセ”の発端者 Oneohtrix Point Never、そして Ford & Lopatin (前 Games )の片割れとしてもよく知られるNY在中のサウンド・アーティスト、 Daniel Lopatin 。 00年半ばより変名儀も含めカセットやCD-Rなど多数の作品をリリース、Emeralds の Mark McGuire との Skyramps や Sunburned Hand of the Man の Taylor Richardson とのInfinity Window の共同プロジェクトなど様々な名義でリリースする多作家。 07年より Oneohtrix Point Never として活動を始め、 アナログ志向のプログレ~ニューエイジ・アンビエント路線を打ち出しカムバックを果たしたオーストリアの老舗音響レーベル 〈editions Mego〉からの『Returnal』 が時代の音となり、続く自身のレーベル〈Software〉からの『Replica』はテン年代に生まれたアンビエント・ミュージックの最高傑作として大絶賛となり、最近ではボルチモアの異端レーベル〈NNA Tapes〉より Rene Hell との共作を発表、09年に〈No Fun Productions〉からリリースされた初期音源集『Rifts』が同レーベルより音源を加え3枚組で再発となるなど、アンビエント~インディ~クラブまでシーンを跨ぎ注目を高める時のアーティスト。
ティム・ヘッカー バイオグラフィー:
ナダのモントレアル出身のサウンド・デザイナー Tim Hecker。00年代初頭のグリッジやクリックといった00年前後のエレクトロニック・ミュージックにおける一代ムーヴメントで頭角を表し、 Jetone 名義で〈Force Inc.〉、本名儀では〈Mille Plateaux〉やといった名門からリリース、 その後もコンスタントに作品を発表し、昨年〈Kranky〉 よりリリースされた『Ravedeath, 1972』で三たび注目を集め、 ノイズ、不協和音、音の断片を巧みに用い、メロディーや空間を構築するシーンきっての10年選手。
Software: http://www.softwarelabel.nett