はじまりからおわりまで、
はてのない日々の機微に光をあてる翠緑のアンサンブル
ポスト・クラシカル期待の作曲家による清らかでぬくもりある名作
マックス・リヒター、ヨハン・ヨハンソンを擁するポスト・クラシカルの中心的老舗音楽出版社Mute Songが契約を熱望し、現在もっとも期待を寄せているイタリア・サルデーニャ島の作曲家/ピアニスト、ステファノ・グッツェッテイ。
新たに立ち上げた自主レーベルStella Recordingsの第1弾として2015年夏にリリースした限定のライヴ・レコーディング作品『Ensemble』は即刻完売。そして待望された最新スタジオ・アルバム『Leaf』がついに届けられました。
2014年1月から5月に作られた本作の13の楽曲は、彼の父が突然パーキンソン病にかかったことをきっかけに書かれ、だれしもの生活でもっとも身近にみられる「葉」にインスパイアされたもの。遠くからみればちいさな緑のかけらにすぎない葉は、長い長い人生におけるただの1日のようなもの。しかし、ひとたび近づいて注意を払いさえすれば、複雑な内なる構造をもったより広い世界が目に飛び込んでくる。自然の計略には決してかなわない。わたしたち人間は結局は葉のように繊細でちっぽけなものだということ・・・。
ステファノ自身の演奏によるピアノを中心に、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスのストリングスとクラリネットを加えた気品のあるアンサンブルは、まるで彼の故郷サルデーニャ島の清らかな海のように透明感の漂うピュアな美が、心地よくもあり、とてもセンチメンタルでもあります。
同じイタリア人作曲家/ピアニストであるファブリツィオ・パテルリーニやルドヴィコ・エイナウディから、ヘニング・シュミート、ダスティン・オハロランなどを想起させる、穏やかでぬくもりのあるメロディーは長い時間をかけて愛するに足りる名作だと断言できます。
なお、本作の曲順はステファノの親友でもある4ADの共同設立者アイヴォ・ワッツ=ラッセルが考えたものだとのこと。2016年3月には初の来日ツアーを行う予定です。
<Stefano Guzzetti & Ian Hawgood Japan Tour 2016>
2016年3月19日(土)京都 ゲーテ・インスティトゥート・ヴィラ鴨川
2016年3月20日(日)東京 世田谷美術館講堂
※詳細:http://www.inpartmaint.com/site/15455/
Track list
01. Womb
02. While You Sleep
03. All Our Days
04. Psalm in A minor
05. Mother
06. Shoreline
07. Feather
08. Waiting
09. Quiet Fracture
10. Sospesa
11. Saliva
12. Silently Leaving
13. To the End
Stefano Guzzetti
ステファノ・グッツェッティ
1972年生まれのサルデーニャ島出身のイタリア人作曲家/ピアニスト。自身の作品の他、さまざまな映画やドキュメンタリー、TVゲームなどのサウンドトラックも手がけ、サウンド・プロデューサー、マスタリング・エンジニアとしても活躍。9歳の時にJ.S.バッハのオルガン作品に夢中になり、オルガンのレッスンをはじめる。その後クラフトワークの音楽との出会いをきっかけにコンピューターによるプログラミングをはじめた。カリアリ音楽学校ではエレクトロニック・ミュージックを専攻。Twisted Tree Lineからの数枚のCD-R作品のリリースを経て、2012年にはアイルランドのPsychonavigationよりWaves on Canvas名義によるエレクトロニカ作品『Into the Northsea』をリリース。Louise Rutkowski (This Mortal Coil)、Ian Masters (Pale Saints)、Pieter Nooten (Xymox, Michael Brook)をフィーチャーしたこの作品が彼の本格的デビュー作となった。2014年にはHome Normalよりソロ・ピアノ作品『At Home – Piano Book (Volume One)』をリリースした。2015年にはイギリスの大手音楽出版社Mute Songと契約。自身のレーベルStella Recordingsを立ち上げ、そこからリリースした限定ライヴ・レコーディング作品『Ensemble』はたった1ヶ月で完売した。ポスト・クラシカルにおいて今後もっとも注目される作曲家のひとり。
official: http://www.stefanoguzzetti.com/