Julien Marchal
“Insight II”
ジュリアン・マルシャル
『インサイト・ツー』
¥2,200+税
AMIP-0076
2016年5月22日リリース
国内流通盤CD
レーベル: 1631 Recordings
ひそひそ話のような、ピアニストとピアノの親密な対話
ゴールドムンドやニルス・フラームの名作をおもわせる慎み深い静寂の美
ライブラリー・テープスことデヴィッド・ヴェングレンと、クニング・ディスクのマティアス・ニルセンによって2015年に設立された、スウェーデン発ポスト・クラシカル専門レーベル1631 Recordings。デジタルを中心に発足から半年ですでに20作以上リリースし、非常に活発な動きをみせていますが、1631 Recordingsが新たに送り出すのが、フランスから現れたピアニスト、ジュリアン・マルシャル。
フランスのボルドーを拠点にする1985年生まれのピアニストが2015年にセルフ・リリースした1stアルバム『Insight』(デジタル配信のみ)につづくシリーズ第2弾『Insight II』。ザウターの名品アップライト・ピアノと静かに対話するようにして録音された本作は、ピアニストの語りかけに反応するピアノという生き物を注意深く捉えようと試みていみます。ペダルが軋む音までを音響的装飾として使い、ピアノがもつ機微に光を当てるために特に録音にはこだわりました。
ダンパー・ペダルを多用した、穏やかさのなかに気品を感じさせるメロディーと繊細なタッチは、ゴールドムンドの『Corduroy Road』とニルス・フラームの『Wintermusik』というふたつの名作のように、奥ゆかしくも慎み深いソロ・ピアノ作品です。「物事の本質を見抜くこと」というタイトルのとおり、心の内面をスケッチしたインティメートな美は、風薫る季節が永遠につづくようでもあります。
国内流通盤のみボーナストラック1曲のダウンロード・コードつき。
Track listing:
1. Insight XIV
2. Insight XV
3. Insight XVI
4. Insight XVII
5. Insight XVIII
6. Insight XIX
7. Insight XX
8. Insight XXI
9. Insight XXII
10. Insight XXIII
Julien Marchal
ジュリアン・マルシャル
1985年生まれのフランス人作曲家/ピアニスト。ボルドー音楽学校でジャズと現代音楽を学び、同時期に卒業した大学では音楽学を専攻。アルヴォ・ペルト、フィリップ・グラス、ヘンリク・グレツキといったミニマリズムの作曲家に影響を受けた。音楽好きの父親の影響でピアノやギターを学び始め、やがて大学に入ってから作曲もはじめる。ミニマリズムや現代音楽に魅せられながらも、エイフェックス・ツイン、ブリアル、ムーム、そしてボーズ・オブ・カナダといったエレクトロニック・ミュージックを追い求めた。
2014年には初のEP『Insight』をセルフ・リリース。この作品がドイツ人プロデューサー、ロボット・コッホの目に止まり、彼の作品『Hypermoment』でコラボレーションを果たした。2015年には繊細なソロ・ピアノ作品『Insight』をリリースした。またフランスの作曲家フィリップ・ラミとのコラボレーション・プロジェクト、ピアノ・オーグメンテも行なっている。
official site: http://marchaljulien.fr/