A Winged Victory For The Sullen
“Iris”
ア・ウイングド・ヴィクトリー・フォー・ザ・サルン
『アイリス』
¥2,300+税
AMIP-0096
2017年1月13日リリース
国内流通盤CD
レーベル: Erased Tapes
エミー賞受賞作曲家ダスティン・オハロランとアダム・ブライアンバウム・ウィルツィー(スターズ・オブ・ザ・リッド)という世界的作曲家デュオ待望の最新作!
2015年にエミー賞を受賞したアメリカ人ピアニスト/作曲家、ダスティン・オハロランと、アンビエント〜ドローンの代表格とも言えるスターズ・オブ・ザ・リッドのアダム・ブライアンバウム・ウィルツィーという優秀な作曲家ふたりによるプロジェクト、ア・ウイングド・ヴィクトリー・フォー・ザ・サルン(AWVFTS)。「この世でもっとも美しいアンビエント」と評された2011年のデビュー作、英国ロイヤルバレエ専任振付師ウェイン・マクレガー作品のスコアとして作られた2014年の2ndアルバム『Atomos』という2つの傑作につづく待望のニューアルバム新作が到着!
本作は映画『イヴ・サンローラン』で知られるフランスの映画監督ジャリル・レスペールの最新作『Iris』(2016年公開フランス映画)のスコアとして作られたマテリアルをエディットし、アルバムとして仕立てあげた作品です。
「レスペール監督とこの映画は新しい挑戦を与えてくれた。わたしたちはひとつの目的として映画について考えるのをやめ、映画の映像を体験のきっかけとして使用するよう歩み寄ろうとした。自らをより解き放ち、音楽をひとつの発生物としてとらえればとらえるほど、わたしたちはどんどんじぶんたちのように聞こえる場所にたどり着くことができた。それは1stアルバムを最初からもう一度作るかのような作業だった。死のメタファーで散らかった別の言語を通してろ過されていることを除いて」と説明しているように、本作は映画のスコアという形式を借りながらも、AWVFTSにとって全く新しい挑戦でした。
彼らの結成のきっかけであり、長年のコラボレーターでもあるエンジニアでモジュラー・シンセ奏者のフランチェスコ・ドナデッロとのモジュラー・シンセのセッションからレコーディングはスタートしました。ダスティンとアダムはベルリンとブリュッセルにある各々のスタジオで、映画の撮影の進行に合わせて、少しずつ形になっていく映像から着想されたアイデアをもとに、数ヶ月間をかけて少しずつスコアを形作っていきます。最終的にはハンガリーでブダペスト・アート・オーケストラによる40人編成の弦楽オーケストラ(アダム・ブライアンバウム・ウィルツィーのソロ作『Salero』に参加したのと同じオーケストラ)の録音が行われ、完成。
AWVFTSのトレードマークのひとつだったピアノはほんの数曲で使用されているのみで、ストリングスを中心に、モジュラー・シンセとアダムがギターで生成する七色のアンビエント・ドローンによって構成された本作は、これまでAWVFTSが築き上げてきたポスト・クラシカル〜アンビエントを引き継ぎながらも、アナログのエレクトロニック・サウンドの探求によるシネマティック・サウンドの拡張に挑戦した意欲作です。ラストを飾る「Comme On A Dit」は、「20年も興味深いアンビエント・ドローン・ミュージックを作ろうともがいてきたが、ついにじぶんがしていることがわかった気がする」とアダムが語った1stの名曲「Symphony Pathétique」を越えるAWVFTSの傑作と言えるかもしれません。
アートワークはニルス・フラームの『Music for The Motion Picture Victoria』を手がけたベルリンのイラストレーター、ステファニー・F・ショルツによるもの。国内流通盤はボーナストラック2曲のダウンロード・コードつきです。
Track listing:
1. Prologue Iris
2. Retour Au Champs De Mars
3. Fantasme
4. Gare Du Nord Part One
5. L’embauche
6. Le Retour En Foret
7. Metro Part Three
8. Flashback Antoine
9. Galerie
10. Le Renversement
11. Normandie
12. Comme On A Dit
A Winged Victory For The Sullen
ア・ウイングド・ヴィクトリー・フォー・ザ・サルン
ソフィア・コッポラ監督作品『マリー・アントワネット』のスコアで知られるアメリカ人ピアニスト、ダスティン・オハロランと、アンビエント〜ドローンの代表格とも言えるスターズ・オブ・ザ・リッドのアダム・ブライアンバウム・ウィルツィーという優秀な作曲家ふたりによるプロジェクト。2007年に共通の友人である元ジャルディーニ・ディ・ミロのフランチェスコ・ドナデッロを介してふたりは出会い、コラボレーションに発展。2011年にはErased Tapes RecordsとKrankyからニルス・フラーム、ピーター・ブロデリックらも参加したデビュー・アルバム『A Winged Victory For The Sullen』をリリースし、世界中のプレスで称賛された。
2014年には英国ロイヤルバレエ専任振付師ウェイン・マクレガーの作品『Atomos』のスコアとして作られた2ndアルバム『Atomos』をリリース。ピアノ、ストリングス、ギターに加え、エレクトロニクスやモジュラー・シンセサイザーなどを導入し、エレクトロニック・ミュージックの要素を大胆に取り入れることでアンビエント〜ドローン〜ポスト・クラシカルのその先の極点を志した意欲的な傑作となった。
2015年にはメアリー・アン・ホッブスのキュレーションによるBBCプロムスに出演。約6000人収容のロンドンのロイヤル・アルバート・ホールがソールドアウトになった。2016年10月にははじめての来日ツアーをおこなう。
ダスティン・オハロランはTVシリーズ『Transparent』の主題歌で2015年にエミー賞を受賞。アカデミー賞作曲賞に2年連続でノミネートされたヨハン・ヨハンソンにつづく作曲家として期待されている。
アダム・ブライアンバウム・ウィルツィーは2016年11月にマイク・プランケット監督の映画『Salero』のスコアとして作られたソロ作をリリースした。
official: http://awvfts.com/