光と波がただそこにあり、戯れ、泳ぎ、会話し、理解を深め、そして明日に消えていく、、、
澄みきったアンビエントの世界『Visible Cloaks』

 

 ”ニューエイジ”の再興で新しい電子音楽とアンビエント観がうまれ、近年ではGigi MasinやAriel Kalmaをはじめとする巨匠たちの再評価が巻き起こり、ダンス層も取り込んで新旧世代が活発化していくなか、ニューヨークの名門RVNGが送り出すのは、Spencer DoranとRyan Carlileによるポートランドの2人組Visible Cloaks。2014年のデビュー作ではコンピューターとシンセサイザーがオーガニックに草原を駆け回り、おもちゃのような愛くるしい空気をもっていて、熱心な愛好家のあいだで話題となった。今作は更にその延長にあり、より瑞々しいアンビエントの泉をつくっている。
 
 ゲストの顔ぶれも注目のポイントで、Dominoから発表した1stアルバムが各所で絶賛爆発中、Co Laのサウンドプロダクションをつくる裏方プロデューサーの面もあるMotion Graphixや、Golden Retriever (Thrill Jockey) としての活動がめざましいシンセシストMatt Carlson、シングル『On Retinae』がMusic From Memoryから再発され、ニューエイジ、バレアリック、アンビエントな耳から世界的な再評価がおこったdip in the pool (!) が参加。
 
 メンバーのSpencerは日本のレーベルEaselから何枚ものCDをリリースしていて、それだけでなく、世界中の音楽とともに大の日本音楽の愛好家である。過去には『1980年~1986年の日本の音楽』というテーマのミックスを発表しており、敬愛する細野晴臣や小野誠彦、清水靖晃らをアンビエントの心でとらえたそのミックスは、あまりにも穏やかな時間と大きな再生数を生んだ。本作ではそのプロデューサーたちと同じ時代から活動する至宝、dip in the poolとコラボレーションを行っている。
アートワークは注目があつまる新進気鋭のBrenna Murphyが担当。鉄筋状にひろがる虹のようなヴィジュアルが、Visible Cloaksの静けさをいっそう特別なものにした。この作品は繋がるところに繋がっていて、あるべきときに現れた。珠玉のアンビエント盤である。

 

 

【国内流通盤特典】
– LP版には未収録のボーナストラック4曲
– ダウンロードクーポン: ボーナストラック1曲
– インサート付録: Spencer Doranによる日本音楽ディスクガイド10選

 

 

【Track List】
01. Screen
02. Valve (Ft. Miyako Koda)
03. Bloodstream
04. Terrazzo (Ft. Motion Graphics)
05. Wintergreen
06. Circle
07. Mask
08. Mimesis
09. Skyscraper
10. Neume (Ft. Matt Carlson)
11. Place
12. Visible Cloaks & dip in the pool – Valve (Revisited)
13. Imprint
14. Moon
15. Cave
16. Ferris Wheel (Bonus track from DL coupon)
 
 

 

 

 
 

 
 
Interactive digital environment by Brenna Murphy
このソフトウエアでValveの世界を体験しましょう
 
 
【Fairlights, Mallets and Bamboo】
1980年〜1986年の日本のアンビエント / 電子音楽で制作したミックス