90年代ジャパノイズ隆盛に多大な貢献を果たし、世界的に名を馳せたAUBE:中嶋昭文が主宰した”G.R.O.S.S.”レーベル初期カセットテープ作品の再発CD化シリーズ第四弾。
AUBE活動初期に親交のあった美術作家、有地左右一/笹岡敬による蛍光灯の点滅を題材にしたインスタレーション「Luminous」への音響制作参加を発展させ、大阪造形センターで行ったライヴ・パフォーマンスを収録。変圧した点灯管の音を素材に使用。録音はDiesel Guitar:能勢山陽生。
Live play performed with glow lamps & voltage controller.
Performed at Zoukei Center, Osaka, August.1.1993. Decomposed re-mixed & designed at Studio Mecca, Kyoto, September 1993 using only glow lamps as material.
Sampler, Effects, Composed By [Decomposed], Remix, Design [Designed By] – Akifumi Nakajima
Performer [Glow Lamps, Voltage Controller] – Soichi Arichi
Photography By [Live] – Takashi Sasaoko
Recorded By [DAT] – Youki Noseyama
Track listing:
1. Flash-Point A
2. Flash-Point B
Aube
オウブ
1959年1月13日京都生まれ。京都市立芸術大学造形科在学中よりエレクトロニクス/アヴァンギャルド/ノイズ/コンピューター・ ミュージックに興味を抱く。特に’70年代クラウトロック、’80年代インダストリアル・サウンドに 強く影響を受け、独学でシンセサイ ザーなどの電子楽器やコンピューターによる音響制作を行う。 美術作家の有地左右一+笹岡敬”Water1990″の音楽担当を契機に音響創作活動を開始。水音を音源として各種の電子処理を 加えた音響作品を制作。以降の笹岡の一連のWaterシリーズ、有地+笹岡の”Luminous”などの音響を担当する。 ’91年よりノイズ・プロジェクト”Aube”(オウブ:仏語で「黎明」あるいは「白衣」)を名乗り活動を本格化。ライヴ活動を開始すると 同時に各地のノイズ・アーティストと交流。水、蛍光灯、金属、ガラス、心拍、脳波など、限定した一つの素材のみをソースにサンプ リング加工とアナログ/デジタルのエフェクト処理を施したノイズ・サウンドへと作品内容を拡大してゆく。 ’92年に自主カセット・レーベルG.R.O.S.S.を設立。自身の作品以外に国内外のノイズ・アーティスト達の作品を50~100本規 模で限定リリース。本職の工業デザイナーである技術を最大限に生かしたハンド・メイド・パッケージの秀逸さも相まってまたたく 間にノイズ・マニア達の注目を集める。’90年代中期から’00年代初頭にかけて、英、米、加、独、仏、伊、蘭、スペイン、チェコ、スウェ ーデン、ノルウェー、ロシア、香港など世界各国のレーベルからオファーを受け、精力的に作品をリリース。海外ツアーも活発に行 なうが、健康上の理由により’05年頃から活動をペースダウン。2013年9月25日永眠。生前に制作した単独アルバム/シングル、ス プリット、参加コンピレーション、デザインワークなどを含めるとそのタイトル数は300種に及ぶ。