“スフィアン・スティーヴンスに対するカナダからの返答”
カナダのカルガリーの7人組バンドWoodpigeonの1stフル・アルバム。ただ「美しい音楽」を作るために尽力を注ぐポップ職人Mark Hamiltonのセンスを完璧に表現するためだけにこのバンドは存在していると言っても過言ではない。Mark Hamiltonが描く、叙情性溢れる物語はBelle and SebastianやIron & Wineからの影響を感じさせ、バンジョーやグロッケン、アコーディオンなど様々な楽器が絡み合い、祝祭のような壮大なコーラスが高らかに響くサウンド は、いま最も注目を集めるSufjan Stevensとも比較されているものの、それ以上にロマンティックである。「ソングブック」と題された、まさにソングライティングの見本のような素晴ら しい完成度には度肝を抜かれることだろう。まるでカナダの大自然が育んだかのようなスケール感と、普遍的なメロディーを兼ね備える素晴らしい歌。 Arcade FireやBroken Social Sceneなどに続き、ロック大国カナダからまた新たな才能の登場を祝福したい。
※日本盤のみライナーノーツ付き
TRACKLISTING
01. home as a romanticized concept where everyone loves you always and forever
02. chorus of wolves
03. the alison yip school for girls
04. ms. stacey watson, stepney green
05. a sad country ballad for a tired superhero
06. a hymn for 2 walks in different cities
07. feedbags
08. if only i were a painter, i’d paint for you the moon
09. take the hint kid
10. death by ninja (a love song)
11. jonathan ashworth rollercoaster
12. songbook / the sound of us playing together
13. a slight return home
14. that was good but you can do better / closing credits
Woodpigeon
ウッドピジョン
ウッドピジョンは現在はウィーンを拠点に活動するカナダ人ソングライター、マーク・ハミルトン(正確にはマーク・アンドリュー・オブ・ザ・ハミルトンズ)を中心とするプロジェクト。2005年にスコットランドのエディンバラではじまり、その後、カナダのカルガリーに拠点を移し、マーク・ハミルトンの世界観を表現するプロジェクトとして、彼の友人たちとともに珠玉のポップ・サウンドを作りつづけている。2006年にアルバム『Songbook』でデビュー(国内盤は2007年にLiricoよりリリース)。2010年のアルバム『Die Stadt Muzikanten』が世界で8000枚のセールスを記録した。ホセ・ゴンザレス(ジュニップ)やグリズリー・ベア、パトリック・ウルフ、アイアン&ワインなどとのツアーや数多くのフェスティヴァルへの出演によって注目を集めるシンガー・ソングライター。2012年にはUKの老舗レーベルFierce Pandaと契約した。
official: http://www.woodpigeon-songbook.com/