Jan Jelinek
“Loop-Finding-Jazz-Records”
ヤン・イェリネック
『ループ・ファインディング・ジャズ・レコーズ』
¥2,200 + 税
AMIP-0134
国内流通盤CD
2018年5月3日リリース
レーベル : faitiche
ボーナストラック1曲のダウンロード・コード付
ライナーノーツ / 解説:島田達也(night cruising)
00年代初期クリックハウス〜エレクトロニカシーンの金字塔、ヤン・イェリネックの伝説的マスターピースが待望の再発!!
2001年にPole主宰のレーベル《~scape》よりリリースされ長らく廃盤となっていたヤン・イェリネックの伝説的大名盤『Loop-Finding-Jazz-Records』が、2曲のボーナストラック(2000年のEP『Tendency』のB面)を追加し、本人のレーベル《Faitiche》よりCDで再発!(ヴァイナル盤は2017年4月に発売。)国内流通盤には本作と同時期に制作された楽曲「The Village Vanguard」( 《~scape》のコンピレーション『Staedtizism 2』収録)のダウンロード・コード付!
60年代〜70年代の古いジャズのレコードから秒単位でサンプリングして、”loop-finding modulation wheel”という機材を通して構築するループや、視覚効果のモアレ(規則正しい繰り返し模様を複数重ね合わせた時に、それらの周期のずれにより視覚的に発生する縞模様)を探求して制作された本作。イェリネックの精密なエディットにより、元ネタのジャズレコードは暖かな気配のみを残し、クリック、パルス、メロディーへと再構築された音のテクスチャーのレイヤーによるループの螺旋が、モアレのような繊細なゆらぎを生み出す、ミニマルかつディープなサウンドとグルーブ。2000年代初期の電子音楽史を代表する大傑作。
Track list :
1. Moiré (Piano & Organ)
2. Rock In The Video Age
3. They, Them
4. Them, Their
5. Tendency
6. Moiré (Strings)
7. Do Dekor
8. Drift
9. Moiré (Guitar & Horns) *
10. Poren *
*Bonus Title
Jan Jelinek
ヤン・イェリネック
ベルリン在住の音楽家/プロデューサー。1998年にFarben名義でKlang Elektronikからリリースされたダンス・トラックで注目を集める。当時としては非常にミニマルながらも繊細なゆらぎに満ちたその作品は、のちにSNDやMille Plateauxの作品群らとともにクリック・ハウスと呼ばれたムーヴメントを牽引する先駆けとなった。2001年には~Scapeより本名Jan Jelinek名義で『Loop-finding-jazz-records』を発表。ジャズのサンプリング・ループから音のモアレのようなレイヤーを浮き上がらせ、ミニマルでエクスペリメンタルな電子音楽史に残る名盤として評価される。2008年より自身の実験のためのプラットフォームでもあるレーベルFaiticheの運営を開始。自身の変名プロジェクトやMasayoshi Fujitaとのコラボレーション、架空の作曲家Ursula Bognerによる作品など、これまで16作品を発表。2014年春、ゲーテ・インスティトゥート・ヴィラ鴨川の招聘アーティストとして3か月間京都に滞在。
http://www.faitiche.de/