■静かに深まっていく夜に聴けば、安らかな時間と空間が訪れるだろう。また一枚、“夜が似合う”大切な作品を見つけることができた。
  ― 山本勇樹(Quiet Corner / ライナーノーツより)
 
静謐なソウルを宿したヴォーカルと、ピアノとドラムだけのミニマルな編成による、余白をいかしたアンサンブル。そのあいだからは、音楽そのものの息づかいが聴こえてくる。
本国カナダでセンセーショナルな反響を呼び、iTunesのジャズ・チャート1位を獲得した話題作がついに国内リリース。

 

繊細な表現のなかに静謐なソウルを宿し、耳に優しく響く歌声。音数を極限まで減らしたピアノとドラムの演奏は、その余白に音楽そのものの息づかいを感じさせます。淡々としたなかに奥深い情感の変化を映しだすことに成功した、ヴォーカル・アルバムの逸品です。
カナダの女性ヴォーカリスト/SSW、エレン・ドーティのアルバム『カム・フォール』は、どこまでも心地よく味わい深い、この秋にぜひとも聴きたいサウンド。カナダの偉大なソングライター、レナード・コーエンやジョニ・ミッチェルを思いだす美しいメロディ・ラインが、シンプルなバックの演奏とともに心に沁み入ります。
 
カナダのアルバータ州出身の女性ヴォーカリスト/シンガー・ソングライター、エレン・ドーティ。2014年にアルバム『Gold』でデビューし、その類い稀な魅力をもつ歌声とソングライティング能力は、ジョニ・ミッチェルを始め数多くのジャズ〜ポップ系の女性シンガーを輩出するカナダのシーンにおいても、「ワールド・クラスの才能」と評価され大きな期待を集める中、2017年に「September Moon」を本アルバムの先行シングルとしてリリースした。
「このアルバムのために50曲以上の曲を書き、12曲を選びました。そして実際にレコーディングに入る前に、様々なバンド形態を試しました。当初はもっと大人数の編成だったのですが、ある夜、スタジオに残っていたピアニストとドラマーだけで演奏してみたら、それこそが求めていたサウンドでした。」と本人が語るように、ミニマルな編成が彼女の歌声の魅力を一層ひきたてています。
日本盤ライナーノーツ:山本勇樹(Quiet Corner)
 
 
<収録曲>
 01. You’re Too Late
 02. Maybe I Knew
 03. Sea Of Hearts
 04. September Moon
 05. Midnight
 06. Dreams You Don’t Remember
 07. Go Easy
 08. Give Love
 09. Favourite Sweater
 10. Give It Up
 11. Stranger
 12. Tried To Sing
 
 
 Ellen Doty – Vocals
 Davide Di Renzo – Drums
 Mark Lalama – Piano
 
 Produced by Davide Di Renzo and Mark Lalama
 
 
Ellen Doty “Maybe I knew”