The Leisure Society
“Arrivals & Departures”
ザ・レジャー・ソサエティ
『アライヴァルズ・アンド・デパーチャーズ』
¥2,600 + 税
AMIP-0165
2019年4月12日リリース
国内流通盤CD(2枚組)
レーベル : Ego Drain Records
「上質なポップ・ソング」の代名詞=ザ・レジャー・ソサエティ
デビュー10周年に届けられた最新作はブライアン・イーノも参加した2枚組力作!
英国作曲家協会が主催する由緒正しき音楽賞アイヴァー・ノヴェロにおいて、インディーながら2年連続で最優秀楽曲賞にノミネートされる異例の快挙でブレイクしたUKのチェンバー・ポップ・バンド、ザ・レジャー・ソサエティ。そのブレイクのきっかけとなった名曲「The Last Of Melting Snow」およびデビュー・アルバム『The Sleeper』からちょうど10年。通算5作目となる最新作がバンドが新たに立ち上げた自主レーベルEgo Drain Recordsから届けられました。
前作『The Art Of Hanging On』から数えること4年。このアルバムの完成までの過程は決して簡単なものではありませんでした。前作リリース直後、バンドのソングライターでフロントマンのニック・ヘミングと、バンドのフルート奏者ヘレン・ウィテカーの離別が起こり、その結果、ニックは長年暮らしたブライトンから移住することに。その後18ヶ月に渡り、いくつかの場所を転々とし、重大な別れと折り合いをつけながら書き連ねた曲のデモがこの2枚組の大作『Arrivals & Departures』の礎となりました。
ニックが転々としたUKのピークディストリクト、コッツウォルズ、そしてフランスのリシュリューのアパートの他、ロンドンのユニオンチャペル、ザ・キンクスが創設した名スタジオ、コンク・スタジオなど様々な場所でレコーディングが行われた本作は、もともとは別離をテーマに扱いながら、分裂と境界、失われた希望(ブレグジットを指すととおもわれる)など、劇的に移り変わり行く世界について、定評のある知性的なリリックで歌われています。
すばらしいソングライティングと職人的なまでに精緻なプロダクションとアレンジは、混沌さを隠さないこの作品においてもザ・レジャー・ソサエティならではの安定感を誇っており、一聴して「上質なポップ・ソング」と感じさせるのはまさに職人技と言えるでしょう。デビュー・アルバムの時からザ・レジャー・ソサエティの音楽を認め、賞賛を惜しまなかったあのブライアン・イーノの他、エマ・ガトリルなどが参加。さらにUKの詩人リズ・ベリーが流麗なポエトリー・リーディングを披露しています。2枚組全16曲のロード・ムーヴィーのような、はたまたダイアリーのような、パーソナルであると同時に普遍的な作品。
Tracklist
Disc 1
1. Arrivals & Departures
2. A Bird A Bee Humanity
3. God Has Taken A Vacation
4. I’ll Pay For It Now
5. Overheard
6. Let Me Bring You Down
7. Be You Wherever
8. Arundel Tomb
Disc 2
1. Don’t Want To Do It Again
2. Mistakes On The Field (Part I)
3. Mistakes On The Field (Part II)
4. Leave Me To Sleep
5. Beat Of A Drum
6. There Are No Rules Around Here
7. You’ve Got The Universe
8. Ways To Be Saved
The Leisure Society
ザ・レジャー・ソサエティ
UKロンドンのポップ・コレクティヴ。She Talks To AngelsやThe Telescopesの元メンバーで、90年代から活動するミュージシャン、ニック・ヘミングが、マルチ・インストゥルメンタリスト/プロデューサー、クリスティアン・ハーディとともに2006年に結成。メンバーにはThe Miserable Rich、Shoreline、Sons of Noel and Adrian、Lightspeed Championといった人気バンドのメンバーが含まれている。
2009年リリースのデビュー・アルバム『The Sleeper』 はラフトレードの年間ベストに選出されるなど高い評価を得て、あのブライアン・イーノをして「わたしが最近情熱を持って聴いた唯一の作品」と言わしめた。
インディーでありながら、1stシングル「The Last Of The Melting Snow」、3rdシングル「Save It For Someone Who Cares」が、英国作曲家協会主催の伝統ある音楽賞アイヴァー・ノヴェロの最優秀楽曲賞に2009年と2010年の二年連続でノミネートされるという快挙を達成。
2011年の2nd『Into the Murky Water』はUKチャート最高75位を記録。同年、レイ・デイヴィスがキューレーターを務めたメルトダウン・フェスティヴァルではデイヴィスから強いアプローチによってコラボレーションを果たす。She Talks To Angelsのバンドメイトだった俳優パディ・コンシダインの長編映画監督デビュー作「思秋期」(原題Tyrannosaur)では「We Were Wasted」が主題歌として使用された。