exウリチパン郡のメンバーで、オオルタイチとのユニット<ゆうき>として活動も行う、関西拠点のアーティストYTAMOが前作『MI WO』より4年ぶりとなるニューアルバムをリリース!

 

今年3月に名盤2ndアルバム『ジャイアント・クラブ』がリイシューされた元ウリチパン郡のメンバーであり、現在はソロミュージシャンとして、また、同じくウリチパン郡のメンバーであったオオルタイチとのユニット<ゆうき>としても活動しているYTAMO(ウタモ)が、2016年の前作『MI WO』から4年ぶりとなる待望の新作をオーストラリアのレーベル<Someone Good>よりリリースする。
 
<Someone Good>は、オーストラリアのサウンドアーティスト、ローレンス・イングリッシュが主宰する<Room40>傘下のレーベルで、これまでにaus、akira kosemura、テニスコーツ、ツジコノリコ、Filflaなど数多くの人気日本人アーティストをリリースしている。YTAMOとイングリッシュとの出会いは、10数年前にイングリッシュがジャパンツアーを行なった際、YTAMOと対バンをした大阪の今は無きBridgeでのコンサートだった。当時の彼女の演奏を『独特のハーモニーのセンス、ミニマルなピアノのパターン形成、そして一見無関係に見える音楽構造の間を行き来しながら音響的に溶け込ませていく演奏に私はすっかり魅了された。』とイングリッシュは絶賛し、その後2人は交流を深め、2016年のアルバム『MI WO』、そして本作『Vacant』のリリースへと繋がっていった。
 
本作は第一子を妊娠中のYTAMOが2018年に渡って録音したアルバム。これらの楽曲は妊娠中の神秘的な日々をダイレクトに反映させたもので、それぞれの曲が親になるということと彼女の幼少期のぼんやりとした記憶との架け橋となっている。彼女が音楽人生をスタートさせた楽器であるピアノに、循環するミニマルな動きやヒプノティックなハーモニー、柔らかな歌声を織り交ぜながら、現実と想像を同時に内包する回想のノスタルジーを穏やかに優しく共鳴させる。盟友、嶺川貴子との共作「2 Vacant Houses」も収録。
 
『2020年5月14日。今、私たちは家にいる。
私は自分の一番静かな時間に、ヘッドフォンをつけて彼女の ‘Vacant’ を聴く時。
彼女は、私たちのための子守唄と静かに溢れ落ちるピアノの音を。
彼女の深淵な森は、彼女がその年に経験していたことの実り。
その果実は、最初からすべてを持っていました。
はじまりはすべて。』(嶺川貴子)
 
『日々の中で押し寄せてくるありとあらゆる感情やパーソナルな事柄が 
かみ砕かれて、 
かみ砕かれて、  
YTAMOちゃんのすうっとした筒を通したら、素晴らしい音楽の世界がひろがっていた。
この世界は存在そのものを包む音楽。 
とても粒子が細かく、
静かに静かに寄り添ってくれる本人そのものの音楽。 
今ここに在ることをそっと教えてくれる作品です。  
これから先ずっと聴き続けて、その度に新しい発見があるであろう素晴らしい音楽を世に出してくれてありがとう! 
おめでとう!』(トンチ)

 

【Tracklist】
 
1. April
2. はじまりはすべて The Start Is Everything
3. Grasshopper
4. どこかとおくへ Far Away From Here
5. Mantis
6. 2 Vacant Houses (feat.Takako Minekawa)
7. 心音は蹄のように Heart Beat, Clatter Of Hoofs
8. 5:30AM