静かに、それでいて確かに、世界中のコアな音楽ファンを魅了し、 その豊かで多彩な音楽性を評価されている注目の音楽家による3作目のアルバム。

ピアノソロを中心に据えた、しなやかさと鮮やかさを兼ね備えた名作が待望の初CD化。

 

サウスロンドン出身のマルチ・アーティスト Duval Timothyが2017年に立ち上げたアパレル&ライフスタイルブランド/レコードレーベルであるCarrying Colourからリリースされたキャリア3作目のフルアルバム’Sen Am’。そこではロンドンとシエラレオネのフリータウンを行き来しながら活動する彼の深層心理を垣間見るような、独特の浮遊感、そして黙々と糸を紡いでいくように綿密で肌触りの良い音楽世界が展開されている。シエラレオネの友人や家族が、Whatsappのヴォイスメモを通じて登場し、静謐なソロピアノとレイヤーを重ねたサウンドに乗せて語りかける。録音はロンドン、バース、フリータウン、東京、京都で行われた。

今やVegynやMelanie Fayeといった新鋭とも共作する、そのしなやかな感性はこの頃から健在で、ジャズでもクラッシクでもエレクトロニカでもない、ジャンルを超えた幅広い可能性を端々に感じさせる。2019年にはSolangeの楽曲”Dreams”でも本作収録の”No”がサンプリングされており、時代がその静かな感性を求めている。
 
日本盤ライナーノーツは高橋 健太郎氏が担当。
 
 

Tracklisting:
1. Whatsapp
2. Whale
3. Introvert
4. Ball
5. Language feat. Nicholas Mandalos
6. No
7. Wahala
8. Nijo
9. Dust
10. Ibs
11. Emmerson