ロンドン発、期待の新星ポストパンク・バンドHigh Visによる2ndニューアルバムがリリース。UKポストパンク/ブリットポップ・サウンドをハードコアパンクのスタイルで確立させ、自分たちが演奏すべきもの、すべきでないものという概念に決して囚われることがないことを示唆する音の冒険心を宿らせた現行音楽シーン要注目のロック・バンドが登場。

ジャンルのルールや規制といった感覚に決して縛られるつもりはないことを示し、Joy Division、Bauhaus、Crisis、The Cure、Gang Of Fourの痕跡を産み出した2019年のデビューアルバムからより一層ファインダーを広げFugaziやEcho and The Bunnymen、Ride、Flock Of Seagullsといったバンドから影響を受けたという今作では、オープニング曲のアンセミックな広がりから、アルバムタイトル曲のサイケデリックな渦、ブリットポップを彷彿とさせるメロディックなジャングルなどジャンルレスなサウンドを展開。バンドのルーツであるハードコア・パンクとサウンドは異なるものの、ハードコアの精神性を核としたアプローチを見せたエネルギーに満ち溢れた作品。
サブカルチャーのジャンル間のスタイル記号が曖昧になり、ある人が自分の美的殻が示唆するものに夢中になっていると決めつけることができなくなってきた中でポストパンクというジャンルに固執した今作は、いかにポストパンクというジャンルが緩やかで多様であるかということを証明した傑作。

 

Tracklist
1. Talk For Hours
2. 0151
3. Out Cold
4. Blending
5. Trauma Bonds
6. Fever Dream
7. Morality Test
8. Join Hands
9. Shame