Alva Noto
“HYbr:ID II”
アルヴァ・ノト
『ハイブリッド・ツー』
2023年10月13日リリース
◆AMIP-0337 国内流通盤CD ¥3,080(税込)
◆N-061-2 輸入2LP ¥6,060(税込)
レーベル : NOTON
現代エレクトロニック・ミュージックの先導者であるドイツ人サウンドアーティスト、アルヴァ・ノトの多彩な作曲技法を探求する新シリーズ『HYbr:ID』第2弾!ダンス作品『Ectopia』のために作曲した、4次元時空理論に触発された無限の世界を探求する壮大なサウンド・スケープ。
HYbr:IDシリーズの第2弾となる本作には、2021年にピナ・バウシュ・ヴッパータール舞踏団が現代美術家アニッシュ・カプーアの大砲を用いた作品『Shooting into the Corner』(2008-09)と共にパフォーマンスを行った、リチャード・シーガル振付によるコンテンポラリー・ダンス作品『Ectopia』ためにAlva Notoが作曲した楽曲が収録されている。
本作では、前作Vol.1の没入感のあるダブとエレクトロニカの融合をベースに、ミンコフスキーの4次元時空理論に基づく概念である共鳴と弾性からインスピレーションを得た、無限の世界を探求するデジタル・プロダクションへリスナーを誘う。
完璧な宇宙の調和を保ちながら周回する天体を想起させる、優雅に浮遊する正確なリズム・パターンや、流れ落ちるようなメタリック・パーカッションを、果てしなく広がるダブのテクスチャーを背景に芸術的な精巧さで配置し、神秘的で厳かなトーンで展開する壮大なサウンド・デザイン。時には、メランコリックな和音がデジタルの靄の中を彷徨い、内省的でエモーショナルな雰囲気を呼び起こすような、予期せぬ展開も見せる。
CDパッケージはAlva Notoの諸作品でお馴染みの、縦18cm x 横12.5cmの特殊サイズ紙ジャケ仕様。さらに、収録曲10曲それぞれの音と音響記号に基づいたグラフィック図形譜を付属。
Track list :
1. Ectopia Environment
2. Ectopia Elastic 1
3. Ectopia Quarks Minus
4. Ectopia Removing Infinities
5. Ectopia Elastic 2
6. Ectopia Interacting
7. Ectopia Radiation Mechanics
8. Ectopia Field 1
9. Ectopia Singularity
10. Ectopia Gravitation
TANZweb-Impressionen ECTOPIA von Richard Siegal in Shooting into the Corner (2008-2009) von Anish Kapoor from TANZweb on Vimeo.
Carsten Nicolai(Alva Noto)
カールステン・ニコライ(アルヴァ・ノト)
1965年、旧東ドイツのカールマルクスシュタット生まれ。ベルリンを拠点にワールドワイドな活動を行うサウンド/ビジュアル・アーティスト。音楽、アート、科学をハイブリッドした作品で、エレクトロニック・ミュージックからメディア・アートまで多彩な領域を横断する独自のポジションを確立し、国際的に非常に高い評価を得ている。彼のサウンド・アーティストとしての名義がアルヴァ・ノトである。ソロ活動の他、ミカ・ヴァイニオ、池田亮司、ブリクサ・バーゲルト(アインシュツルテンデ・ノイバウテン)、ビョーク、イギー・ポップなど注目すべき様々なアーティストたちとのコラボレーションを行い、その中でも坂本龍一とのコラボレーションにより、ここ日本でも一躍その名を広めた。2016年には映画『レヴェナント:蘇りし者』(アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督)の音楽を坂本龍一、ブライス・デスナーと共同作曲し、グラミー賞やゴールデン・グローブ賞などにノミネート。また美術の分野においては2015年8月より西武渋谷店エントランスに『chroma actor』が展示されている。2017年3月には市原湖畔美術館にて大規模な個展『Parallax』が開催された。2018年、Alva Noto関連の作品をリリースするレーベル<NOTON>を再始動。
Photo by Andrey Bold