スペシャル・ボイスを武器に北欧特有のメランコリアと温かみを備えた愛らしい歌を歌うビタースウィート・シンガー・ソングライター

またひとり歌を歌うことでしか生きていけない生粋のシンガー・ソングライターが発見された。ずばり『i am a singer / songwriter』と名付けられた、ノルウェー人アーティスト・エギル・オルセンのデビュー作。ほとんどギターのみで弾き語られるシンプルで愛らしい珠玉の名曲群。バッドリー・ドローン・ボーイのような佇まい。抜群のメロディーセンス、わざと簡単な言葉で綴られたパーソナルなリリック、そして何よりファルセットを多用した美しいスペシャルな歌声。それは例えばオーストラリアのタマス・ウェルズと同等のものである。悲しみは消えることなく、苦しみは蓄積され、絶望は終わらない。だからこそ歌が生まれる。感情をむき出しにしたエギル・オルセンのありのままの歌が胸を締め付けてやまないのは、それが人間らしさそのものだから。歌に救われ、シンガー・ソングライターとして覚醒した男の生き様を映したエバーグリーンなデビュー作。

Tracks:
01. singer / songwriter
02. california
03. you and i (and the dog)
04. deep down the basement
05. same old fool
06. papers and pens
07. playlist
08. back on my feet
09. little green apples
10. yeah i know
11. wannabe
12. no name (so far)
13. i believe in magic (国内盤ボーナストラック)