Tamas Wells
“Two Years In April”
タマス・ウェルズ
『トゥ・イヤーズ・イン・エイプリル』
¥2,190+税
LIIP-1504
2008年5月16日リリース
レーベル :Lirico
「天使の歌声」、ふたたび。
ジャパン・ツアーの熱狂と、その直後に起こったミャンマー反政府デモ弾圧事件の狂騒を経て、生まれた新しい物語。それは儚くも悲しい。だからこそとてつもなく美しい。
2006年秋にリリースされた傑作2nd『A Plea en Vendredi』が現在までロングセラーをつづけるオーストラリア人シンガー・ソングライター、タマス・ウェルズ。人々の心を洗うようなその唯一無二の美しい歌声は、「天使の歌声」と絶賛され、当時ミャンマーのNGOにおいてヘルスワーカーとして、蔓延するHIV被害と対しながら、音楽活動を行うという特殊なバックグラウンドの話題性もあり、口コミで大きな話題を集めた。2007年8月には初めてのジャパン・ツアーを成功させ、多くのファンのあたたかみに触れることができた彼は、その翌月にはミャンマーでの反政府デモに対する武力弾圧(日本人ジャーナリストが死亡した事件)という悲劇的事件を経験。待望の3rdとなる本作のほとんどはそんな最中に作られた。
オーストラリアのメルボルンでバンドとともにレコーディングされた前作と違い、本作は主にヤンゴンの自宅でレコーディングされたため、前作では随所で強い印象を残した叙情的なピアノは一切使われておらず、アコースティック・ギターと新たに購入したミャンマー・バンジョーを中心に形作られている。そのためサウンドは幾分明るく、アップテンポの曲が目立つが、彼が作るやさしいメロディーとそのデトックス・ボイスは不変(普遍)。一方で、韻と響きを重視する印象的な詞作はさらに磨きがかかり、「デニスという少女についての物語」というコンセプトで、まるでボリス・ヴィアンの小説のような幻想的で複雑な世界観を展開しており、誰もがその深みにどんどん引き込まれてしまいそうになるだろう。
※国内盤のみライナーノーツ付き
※ご購入者特典として、2007年8月25日に行われた渋谷O-nestでのライヴ音源を収録したLirico限定CD-Rを差し上げます。
Tracks:
01. Fine, Don’t Follow a Tiny Boat for a Day
02. I Want You to Know It’s Now or Never
03. Three Courses and an Open Canoe
04. For the Aperture
05. The Northern Lights
06. 14 Acacia Court, Sanctuary Green 3093
07. Writers from Nepean News
08. The Day that She Drowned, Her Body Was Found
09. Signs I Can’t Read
10. Grace and Seraphim
TAMAS WELLS
タマス・ウェルズ
タマス・ウェルズは、オーストラリア生まれ、現在はミャンマーに在住し、現地のNGOでHIV/エイズ教育の仕事に従事する異色のアーティスト。2006年秋に日本でもリリースされた2ndアルバム『A Plea en Vendredi』が口コミで大きな話題を呼び、ロングセラーを記録した。人々の心を洗うような美しすぎる歌声は、「天使の歌声」と大きな評判を呼んだ。2年ぶりとなる待望の4thアルバム『Thirty People Away』を2010年11月にリリースした。
DISCOGRAPHY
2004 A Mark on the Pane
2006 A Plea en Vendredi
2008 Two Years in April
2010 Thirty People Away
official: http://www.tamaswells.com/
myspace: http://myspace.com/tamaswells