Scott Matthew
“There is an ocean that divides and with my longing I can charge it with a voltage thats so violent to cross it could mean death”
スコット・マシュー
『ゼア・イズ・アン・オーシャン・ザット・ディヴァイズ・アンド・ウィズ・マイ・ロンギング・アイ・キャン・チャージ・イット・ウィズ・ア・ヴォルテージ・ザッツ・ソー・ヴァイオレント・トゥ・クロス・イット・クッド・ミーン・デス』
¥2,095+税
LIIP-1506
2009年4月22日リリース
レーベル :Lirico
メランコリー・バラードしか歌わないシンガーが歌う愛への信仰。
菅野よう子、ジョン・キャメロン・ミッチェルも寵愛した孤高の吟遊詩人の第2章。
ニューヨーク在住オーストラリア人シンガー・ソングライター、スコット・マシュー。日本が世界に誇る作曲家菅野よう子に見出され、『攻殻機動隊』(STAND ALONE COMPLEXシリーズ)や『カウボーイ・ビバップ 天国の扉』のサウンドトラックにヴォーカリストとして参加し、さらに映画『ヘドウィグ&アングリー・インチ』で一躍脚光を浴びたジョン・キャメロン・ミッチェル監督の『ショートバス』への楽曲提供と出演。日米の二大カリスマを虜にしてきた彼のそれまでのキャリアを総括したような2008年のデビュー・アルバムは世界中で熱狂的に支持され、ここ日本でもiTunesのアルバム・チャートで1位、ソング・チャートで2位(オルタナティブ部門)にチャートインするなど、注目を集めた。そんななか、待望の2ndアルバムが早くも届けられた。
ピアノやギター、ウクレレ、チェロ、ヴァイオリンなどさまざまな楽器を用いたクラシック調のアンサンブルに基づく前作の延長線上のサウンドながら、長いツアーの集大成としてもはやファミリーとすら思えるバンドメンバーとの共同作業によって形作られた本作では、前作以上の壮大なストリングスとホーンのレイヤード・サウンドによってよりゴージャスでエレガントなアルバムに仕上がっている。そしてやはりなんといってもスコット・マシューのクライング・ヴォイスが聴くものの心に深い感動の渦を巻き起こすだろう。メランコリックなバラードしか歌わないと公言するシンガーが追い求める“おわらないロマンス”。悲しみにまみれながらもやさしさに満ちた幸福の場所を見つけること・・・スコット・マシューの歌はとても弱くて、だからこそとても強い。
※ライナーノーツ/対訳つき
Tracks:
01. Every Traveled Road
02. For Dick
03. Ornament
04. White Horse
05. Dog
06. Community
07. There is an ocean that divides
08. German
09. Thistle
10. Wolverine
11. Friends and Foes
Scott Matthew
スコット・マシュー
スコット・マシューは、オーストラリアのクイーンズランドに生まれ、いくつかの短命に終わったバンドで活動した後、大学での学問を投げ出してシドニーへと移り住み、パンクロックバンド、Nicotineを結成する。時を同じくして、アコースティックソロのステージを経験し、バラードに対する情熱を見出す。そして1997年、新たな日の出を求め、彼は親しい友人と共にニューヨークのブルックリンへと向かう。
2002年、ニューヨークでスコットマシューは元モリッシーのドラマー、スペンサー・コブリンとコラボレート、二人は Elva Snowの名のもと、スコットの歌詞とヴォーカルをフィーチャしたEPをリリースする。初期のスコットの成功の中には、アニメ『攻殻機動隊』(STAND ALONE COMPLEXシリーズ)のサウンドトラック収録曲、”Lithium Flower” や “Beauty Is Within Us”、そして同じく菅野よう子作曲による『カウボーイ・ビバップ』のタイトルトラック、” Is It Real?“などが挙げられる。これまでのところ、スコットは、映画『ヘドウィグ&アングリー・インチ』で一躍脚光を浴びた ジョン・キャメロン・ミッチェル監督作品、『ショートバス』での仕事で最も注目を集めている。スコットはテーマソングであり、劇中にてトニー賞ノミネートパフォーマーのジャスティン・ボンドによりロングバージョンが披露された“In the End”を筆頭に、同じく劇中にてスコット本人が演奏、サウンドトラックにも収録されている“Little Bird”、“Surgery”、“Upside Down”を作曲。彼のデビューアルバムには、7曲の新作に加えて、スコットが新たにアレンジ&レコーディングした“Shortbus”からのトラックも収録されている。
スコット・マシューは自身を“静なるノイズメーカー”と呼ぶが、このステートメントは彼の音楽をうまく表していると言えよう。また、彼がアーティストとして自身をどうとらえているのか、一個人としてどう理解されたいのかを代弁しているのかも知れない。
official: http://www.scottmatthewmusic.com/
myspace: http://www.myspace.com/scottmatthewmusic