世界のエレクトロニック・ミュージック~現代アート・シーンをリードする、池田亮司とカールステン・ニコライの最強ユニットcyclo.が、前作から10年ぶりに2ndアルバムをリリース!ビジュアル・アートと音楽の新しいハイブリッドの創造、そしてエレクトロニック・ミュージックの未来を提示する、これぞアドヴァンスド・ミュージック。
cyclo.は、「サウンドのビジュアル化」にフォーカスを当てた、ビジュアル・アートと音楽の新たなハイブリッドを創造/探求するプロジェクト。ステレオ信号を視覚的にモニター出来る機材「リサージュメーター」(又は「XYフェーズスコープ」)に独自のプログラムを加え、そのモニターに描かれる「音の波形」を見ながら、作曲、編集、実験を繰り返し、膨大な「音の破片のインデックス」を蓄積し、その音の破片を様々に組み合せながら、cyclo.は自分たちの望む音楽とビジュアルを創造している。cyclo.が望むビジュアルに必要な音の破片には、時には人間の可聴周波数をも超えるものもあるが、常識を超えたラディカルなサウンドを可視化することだけを探求しているのではなく、硬質なパルス、ウェーブ、ノイズ音が複雑にレイヤーされたリズミカルで攻撃的なビートからは、エモーショナルで肉体的なダンス・ミュージックの要素をひしひしと感じることができる。この刺激的なサウンドと視覚的な美しさを伴う、まったく新しい形のサウンド・デザインをcyclo.は提示している。
*本CDはリサージュメーターを通して可視化されたオリジナルの波形を保持するために、意図的にマスタリングが行われておりません。また、本作を聴く時は、mp3等の圧縮フォーマットには変換しないでください。(mp3等の圧縮フォーマットに変換すると、オリジナルの波形が歪んでしまいます。)
*日本盤特典:cyclo.「id」に収録されている全楽曲をビジュアル化した映像CD-ROM(QuickTimeムービー)。DVDでは映像の解像度を最大限に表現できない為、DVDよりもフレーム数の多いQuickTimeムービーが採用されています。
※ライナーノーツ付き/ 解説:國崎晋(サウンド&レコーディング・マガジン編集長)
Cyclo.
サイクロ
ドイツと日本を代表するヴィジュアル/サウンドアーティスト、カールステン・ニコライ(Alva Noto)と池田亮司のユニットcyclo.。サウンドの視覚化に焦点をあて、ヴィジュアル・アートと音楽の新たなハイブリッドを探求している。1999年に結成され、2001年に1stアルバム「.」(ドット)をリリース。ライブも行う現在進行形のプロジェクトである。2011年4月、raster-notonより10年振りとなる2ndアルバムをリリース。2011年後半には、cyclo.が創造した基本波形の可視化を膨大にコレクション/体系化した書籍が出版される予定。