エメラルズのギタリストとして注目を集めるマーク・マグワイヤの最新作。テリー・ライリーのミニマリズムとマニュエル・ゲッチングのギターワークを現代的感覚に昇華させた、煌めくギター・アンビエントの傑作誕生!
オハイオ州クリーブランドの電子音響バンド、エメラルズのギタリストとして注目を集めるマーク・マグワイヤ。エメラルズのバンド活動や本名のソロ名義以外にも、多数のサイドプロジェクトを行っており、すでに数えきれないほど膨大な量のリリースを行っている多作なアーティストですが、その多くが少数プレスのカセットテープやCDR。しかし、フェネスやツジコ・ノリコを輩出しているオーストリアの<エディションズ・メゴ>レーベルより2010年にリリースしたエメラルズのアルバム「Does It Look Like I’m Here?」が、ピッチフォークでベスト・ニュー・ミュージックに選ばれる等、世界中のメディアで絶賛されたのをきっかけに、同年、同レーベルからリリースされたマグワイヤのソロ・アルバム「Living With Yourself」も高い評価を受けました。
その「Living With Yourself」より約1年ぶりに発表された新作が「Get Lost」(オリジナル・レーベルは同じくエディションズ・メゴ)。エレキギター、アコースティックギター、ギターシンセサイザーというシンプルなセットで制作された本作は、前作よりもエレクトロニック色が強まり、さらに初めて本人のヴォーカルが取りいれられた、新たな魅力を感じさせる意欲作に。マニュアル・ゲッチングの「E2-E4」にダイナミックなファズギターを合体させたような、疾走感溢れる壮大なタイトル曲「Get Lost」に始まり、サイケデリックな浮遊感や牧歌的なフォーキーさを孕んだサウンドに、センチメンタルなメロディーを溶け込ませる絶妙なギターワークには、ギタリストとしての幅広い才能をひしひしと感じます。次世代エレクトロニック・ミュージック界の担い手による、傑作ギター・アンビエントアルバムの誕生です!
※ライナーノーツ:三田 格
※国内盤のみボーナストラック1曲収録
Mark McGuire
マーク・マグワイヤ
1986年12月31日生まれ。米オハイオ州クリーブランド在住。メイン楽器にギターを用いたアンビエント~エクスペリメンタル・ミュージックを制作。彼がギタリストを務めるバンドEmeraldsのアルバム「Does It Look Like I’m Here?」(Editions Mego)が世界中で高い評価を受けたのをきっかけに、バンドメンバーのソロワークにも注目が集まる。本名名義の他に、3つの別名義、そしてEmeraldsの他にもReal EstateのEtienne Pierre DuguayとのSilver Futures、Daniel Lopatin (Oneohtrix Point Never)とのSkyramps etc…と多数のサイドプロジェクトを行っており、限定数本のカセットテープやCDRを含む数えきれないほど膨大な量の作品をリリースしている、非常に多作なアーティストである。