コンセプト力強い電子音楽から、熱を発するフリーなインプロ、追求していく現代のテクノへ、
世界をみても他にないレーベル〈Entr’acte〉
そのレーベル作品を日本に伝えるべく、あらたに始動した〈きょう Records〉へ
〈スローダウン Records〉より移行しました。トータル第4弾はAdam Asnan!

Adam Asnanは1983年生まれの英国出身アーティスト。彼はロンドンとベルリンを拠点に置きつつ、アーティスト活動を行う。その作品は「録音/増幅された音が、聴覚的なイメージ、および空間化の美徳の美的可能性を促進する」ものとされ、音楽と美術の領域を越境するようなマテリアルな音響工作的な作風が特徴である。〈Entr’acte〉〈Senufo Editions〉〈Foredoom〉などの錚々たる実験音楽レーベルから録音作品を発表しており、その活動領域はヨーロッパ全域に及ぶ。また、Vasco Alves とLouie RiceらとアーティストグループVA AA LRのメンバーでもあり、インスタレーション作品などを発表している。
 
本作はAdam Asnanがベルギーの実験音楽レーベル〈Entr’acte〉から、2016 年にリリースしたアルバムである。同レーベルから発表『Fancies/Forbearance』、『Inconsistent Images』、『Klangspiel Bambus』に続く作品で、1995年製のデジタル・リヴァーブとマルチ・エフェクターを用いたモアレ状/中東的なミニマル・リズミックな楽曲を展開している。
 
そう、Asnanの音響/音楽性には、西洋音楽的な構築性が希薄なのだ。いわゆるサウンド・アートには「西洋的なるもの」が刻印されているものだが、彼のサウンドは違う。いわば、非西欧的な構造・運動=中東的なリズムによって、西欧の空間性の中に幽霊のような音の残響を介入していく。
マスタリングは〈Senufo Editions〉主宰のGiuseppe Ielasi が担当。 - デンシノオト
 
Track List :
『REV Sets』
REV Set Ⅰ
1. 4’39″ 
2. 4’38″ 
3. 4’53”
4. 5’02″ 
5. 4’49”
Entr’acte
6. 1’00”
REV Set Ⅱ
7. 5’32″ 
8. 5’13″ 
9. 5’24”
10. 5’04″ 
11. 5’25”